日本百貨店協会は22日、2020年の全国百貨店売上高が前年に比べて25.7%減の4兆2204億円になったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、1975年以来45年ぶりの低水準になった。4〜5月にかけての緊急事態宣言による店舗休業、営業を再開して以降も繁華街への外出控える人が増えたことなどが響いた。この数年、百貨店を下支えしていた訪日客が激減したことも打撃だった。
リモートワークの増加、結婚式や旅行の中止・延期などコロナ禍の新常態を強いられるなか、衣料品の売上高は31.1%減の1兆1409億円で終わった。食料品が15.9%減の1兆3193億円だったため、商品別売上高で初めて衣料品が食料品に逆転された。