繊維商社のヤギは、洗って繰り返し使用できるアイソレーションガウン(感染予防用隔離ガウン)を3月に発売する。
ヤギのアメリカ法人のヤギUSA LLCが大阪のアパレル商社やまぎんと共同開発したもので、東レグループが生産した2種類の生地を使用する。医療現場で、ウイルスが付着している可能性がある使用済みの医療用ガウンが世界規模でゴミ問題となる中、50回洗濯してもアメリカ医療機器振興協会(AAMI)の規格レベル2の基準をクリアしているサステナブルな機能性が特徴だ。
同社は、新型コロナウイルス感染拡大が続く中で不足する医療用ガウンの安定供給に貢献し、繰り返し使用できることで医療機関のコスト削減、生産スペースが余っている国内外の縫製工場の救済にもつなげることを開発目的としている。
今後は、原料となるポリエステル素材をリサイクルポリエステルに変更することで環境負荷も意識した医療用ガウンの開発を進めるとともに、海外での販売も目指す。