「WWDジャパン」で12年目を迎えた今回の「CEO特集」は、「2040年のビジョン」をファッション企業のリーダーに聞いた。先行きが不透明なときこそ、リーダーの力強いメッセージや長期的な指針が求められると考えたからだ。(この記事はWWDジャパン2021年1月25日号からの抜粋です)
パンデミックはデジタル化の遅れなど従来から指摘されてきたファッション業界の弱みをいっそう浮き彫りにした。一方で、企業の本質的な価値や強みを考えさせるきっかけにもなった。ファッション企業19社のインタビューを通じて感じたのは、危機感を背景に自社の存在意義を「深める」、あるいは「広げる」という強い意志である。専門性を深めた上で、新しい事業領域を広げる。そうすることで服を作り、売るだけの従来のビジネスモデルから脱却し、次のステージに上がる。昨今デジタルトランスフォーメーション(DX)ばかりが取り沙汰されがちだが、DXは手段にすぎない。大事なのはその先にあるビジョンだ。ビジョンに求心力があってこそ人や物事は動く。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。