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DXから人材活用まで、20年後の未来を見据えるビューティ6つのキーワード 2021年CEO特集

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 「WWDビューティ」でも毎年恒例だった新春CEO特集は今回、「WWDジャパン」との合同企画としてパワーアップ。ビューティ企業からは28社のトップにご登場いただいた。ファッション企業19社のトップ同様に伺ったのは、「2040年のビジョン」。コロナ禍の収束がなかなか見えない中で、各社トップが語る20年後のビジョンから、6つのキーワードでビューティ業界全体の未来を見据える。(デジタルデスク 福崎明子、ビューティデスク 北坂映梨)(この記事はWWDジャパン2021年1月25日号からの抜粋です)

Keyword 1
「人の手」に“余白”を生むDXは進めるべきミッション

 デジタルトランスフォーメーション(DX)は多くの企業が挙げたキーワードで、コロナ禍で一気に加速した。資生堂は、デジタルに特化した非接触型の「SHISEIDO」の旗艦店を東京・原宿にオープン。同店舗からライブ配信も行っており、DXにより余力が出来たビューティアドバイザー(BA)の新しい仕事として成り立っているならば、意義あるDXだ。加えてDXでウエルネスといった新たな事業への布石も打つ。また、リアル店舗をデジタルで再現したバーチャルショップも構えた。

 バーチャルショップは「ディオール(DIOR)」や「クラランス(CLARINS)」なども手掛けており、新しい買い物体験も確立されつつある。コーセーは、化粧品開発に量子コンピューターを活用し、一人一人に合った究極のパーソナライズ化粧品に挑んでいる。

 花王・カネボウ化粧品、エキップのグループは、“第二の皮膚”と話題のファインファイバーテクノロジーを化粧品のみならず医療分野でも使える技術として見据える。村上由泰・花王常務執行役員化粧品事業部門長/カネボウ化粧品社長は、「花王の強みは、生活者をよく知ること。DXを使えば、もっと上手にできる」と話し、デジタルトランスフォームで花王らしく研究を深めつつ、カネボウ化粧品の感性を融合することに挑む。

 DXはヘアサロン業界でも活発だ。ビューティーエクスペリエンスは、美容室と美容師の支援として、時間や場所を選ばず利用できる会員制教育動画配信サービス「ビーエックスパレット」を立ち上げた。コロナ禍で多様化する働き方や学びに応えるためだ。立ち上げから6カ月で1500人以上の会員を得ており、ニーズの高さが伺える。同時に、エンドユーザー向けには同社の情報やサービスをシームレスに提供することを目的に、無料スマートフォンアプリ「ビューティーエクスペリエンスアプリ」をリリースし、美容関係者と一般消費者の双方をサポートする。

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