中古マーケット専門メディア「リサイクル通信」(リフォーム産業新聞社)によると、リユース市場は調査開始以来9年連続で成長を続け、2020年には約2兆5000億円、22年には約3兆円に拡大するという。そんなリユース市場をけん引するのが、業界大手ゲオホールディングス(愛知県、遠藤結蔵社長)傘下の「セカンドストリート」だ。自身も「よくリユースショップを利用する」というイラストレーターのfaceさんに、原宿にある旗艦店を初体験してもらった。
専門店の上を行く
ビンテージの品ぞろえ
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車で郊外に出掛けたときなど、道沿いにリユースショップを見つけるとつい立ち寄ってしまう」というfaceさん。気になる商品をネットオークションで見つけたところセカンドストリートが出品していたもので、実物を確認したいと取り寄せサービスを利用した経験もあるという。ただ原宿店を訪れたのは初めてで、地下1階のビンテージを中心としたアウトドア、ミリタリーの品ぞろえに驚いた様子だった。セカンドストリート 原宿店のある裏原宿にはビンテージ専門店が軒を連ねるが、引けを取らない充実ぶりに関心仕切りだった。2階にはストリート&デザイナーズブランドもラインアップされ、「いわゆるリユースショップの枠組みを超えた、セレクトへの強いこだわりを感じた」と話した。
服好きも納得・安心の買取査定
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リユースショップでは買う専門だったfaceさんに、買取査定にも挑戦してもらった。店舗ごとに持ち込まれる商品にも土地柄が出るとのことで、「原宿店ではファッション感度の高いお客さまから、旬のアイテムや過去の名品が持ち込まれることが多い」(三沢卓也セカンドストリート 原宿店店長)。また持ち込まれるアイテムは「販売する商品とリンクする」そうで、服好きの持ち込み客にも納得・安心してもらえる品ぞろえを意識しているという。原宿店で売り、それを元手にあらためて原宿店で買い物をするヘビーユーザーも少なくない。
査定は同社の買取データベースを基に状態やトレンド性などで判断され、「真贋に最も気を付ける」という。原宿店で買取を強化しているのが、「ナイキ(NIKE)」のスニーカーや「リーバイス(LEVI'S)」をはじめとするビンテージのデニムウエアだ。査定を終えたfaceさんの感想は、「想定以上に高値が付いたものもあって驚いた」だった。三沢店長は、「ドイツのハイテク系ウエアブランド『アクロニウム(ACRONYM)』はリユース市場に出回ることが少なく、6万円を付けさせてもらった」と説明する。
2月26日から買取金額
20%アップキャンペーンを実施
セカンドストリートでは2月26日から3月29日まで、アパレルおよび日用雑貨、家電などの買取金額を20%アップするキャンペーンを実施する。店頭、ウェブ(宅配)買取のどちらにも対応し、査定は1点からでも無料で受け付ける。
2020年6月に
リニューアルした原宿店
セカンドストリート 原宿店は2012年にオープン。20年6月にリニューアルして什器やその配列を変え、また商品数をあえて減らして「見せ方にこだわった」。併せて原宿の買物客に合わせて、ストリート&デザイナーズブランドを拡充。「原宿店の強みを前面に押し出した」。おかげで客から「見やすく、探しやすくなった」との声が届いているという。一方、オープン当初から強化してきた地下1階のビンテージは、競合他社である専門店のスタッフやそれら専門店の常連客も訪れるクオリティーで、裏原宿での認知を広めている。
TEXT : KAORI TOMABECHI
セカンドストリート 原宿店
03-5772-3427