ファッション

「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ」2016年春夏パリ・メンズ・コレクション

REPORT

リカルド流ゴス、ワークウエアの要素でヘルシー志向に

 序盤は、オールブラックのテーラードに大きなカギのアクセサリーを付けた“看守”。テーラードコートの中に、ショーツとエプロンをレイヤードする。そこに、イエス・キリストのグラフィックが目を引く“囚人” が交互に登場。彼らはストリートスタイルから、徐々にワークの要素を強めていった。リカルドが好む強い柄合わせのゴスなスタイルは健在だが、この場合のワークは囚われの身の強制労働というイメージというよりはむしろ、ヘルシーなムードにシフトしてゆく。重々しい雰囲気から徐々に明るくなったカラーパレットと、キーモチーフの星とイニシャル「G」をコラージュしたブルーデニムのシリーズが、その印象を強めている。

 ラグジュアリー・ストリートの雄が見せたストリートルックは、ビッグフォルムの半袖シャツに、オーガンジーで仕立てたVネックトップスのレイヤード。ショーツに重ねたエプロンも、軽素材のプリーツニット。爽やかなブルーとライトなテクスチャーで、リラックスしたスタイルだ。一方のワークスタイルは、ワイドシルエットのデニムオーバーオールに共地のバルカラーコートなど。デザインはステッチディテールや大きなユーティリティー・ポケットを付ける程度に留め、エフォートレスでウエアラブルにまとめている。緑豊かな公園でコレクションを披露したことも、ヘルシーなイメージに一役買ったようだ。ショーには15-16年秋冬オートクチュール・コレクションを着たナオミ・キャンベルがゲストに登場し、観客から歓声が湧いた。

BACKSTAGE

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。