フルラ(FURLA)は2017年から最高経営責任者(CEO)を務めたアルベルト・カメルレンゴ(Alberto Camerlengo)の後任としてマウロ・サバティーニ(Mauro Sabatini)を指名した。サバティーニ新CEOは、「フルラ」の長年のサプライヤーで、18年からフルラ傘下に入ったレザーグッズの製造業を営むエッフェウノ(EFFEUNO)社の創業者だ。
サバティーニ新CEOはエッフェウノを創業し、18年以上CEOを務めるかたわら、11~13年にフルラで材料調達部門のバイス・プレジデントを務めた後、当時コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)の傘下にあった「ランセル(LANCEL)」のコンサルタントを務め、14年からは同じくリシュモン傘下の「ダンヒル(DUNHILL)」のサプライチェーンの再設計などを担当した。
サバティーニ新CEOは、21年を「変革の年」と位置づけ、3月に完成するトスカーナ州の新工場の稼働に向けて準備を進めているという。
ジョヴァンナ・フルラネット(Giovanna Furlanetto)社長は、「新たなチャレンジを引き受けてくれた。彼のエネルギッシュでポジティブな姿勢は、新たな局面を迎えるフルラに活力を与えてくれるだろう。彼が持つ柔軟さはフルラの協力企業とのリレーションを強化し、より迅速で革新的でダイナミズムのあるサプライチェーンを作ってくれると期待している」とマウロCEOを評価した。
なお、創業以来一族経営を続けてきたフルラネット社長によると、フルラを売却したり上場することは考えていないという。