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ビューティ、ライフスタイルの海外トレンドを日本の商機へ ミンテル 新サービス「ジャパンレポート」

 グローバルトレンドや世界の市場調査を通じてインサイトを提供するミンテル(MINTEL)はこのほど、日本の企業に向けた日本版のレポート「ジャパンレポート」の販売を開始した。日本ではまずビューティ・パーソナルケアとライフスタイルの2カテゴリーで展開する。今注目すべきグローバルトレンドがワンストップで理解できると共に、消費者調査から見出した「何を、なぜ求めているのか?」、さらに日本市場で何をすべきかの示唆を提供。レポートに活用したデータにもアクセスが可能だ。本年度は「エシカル・ライフスタイルと消費者」や「ECトレンド」「美容成分トレンド」「クリーンビューティ」「フレキシタリアンとプラントベース食品トレンド」など、それぞれのカテゴリーで年間最低12本以上のレポートをサブスクリプション形式で販売する。

 例えば「エシカルなライフスタイルと消費者」というレポートでは、日本でもエシカルはSDGsと共に急速に広がっているが、欧米ではトレンドを超えたスタンダードである現状を解説。海外企業の取り組みはCSR(企業の社会的責任)のレベルを超え、消費者も常日頃意識していることから、海外のエシカル商品はマス市場にも及び環境やフェアトレード、多様性と包摂・包括性などの社会的問題に対する配慮も広がっていると説く。ここで消費者の意識と行動データから、日本人はエシカルに対する意識が低いのではなく、顕在化していないだけと導き、エシカルが顕在化している欧米と潜在的な日本でのB2Cのアプローチは異なるべきだと示唆する。レポート内のリンクをクリックすれば活用した消費者調査データにアクセスできるだけでなく、簡易クロス集計ができるなど、それぞれが本当に欲しいデータにアレンジすることも可能だ。

 ミンテルは1972年にロンドンで創業。市場分析で得た情報を発信することで、企業に市場を理解するインテリジェンスを提供して成長を後押ししてきた。ジャパン社は2008年に誕生。日本版のレポートでは、日本の消費者調査はもちろん、35カ国以上のネットワークを活用してグローバルトレンドをまとめる。世界に広がるミンテルのネットワークを活用した海外トレンドと、その背景や理由を、日本人アナリストが日本語で多面的な解説を加えながら提供することで、海外トレンドの日本市場における意味や商機とするための応用方法などを考えることができる。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い海外出張が制限される中でも、トレンドや時流を見極めるにはフィールドリサーチが必要だ。同社は、「ミンテルの強みは、海外のアナリストとのつながりが深く、生の情報をタイムリーに得られること。基礎調査として今、知るべきポイントをレポートとデータで理解していただければ」と話す。

「ジャパンレポート」は今後、上記2カテゴリー以外にも取り扱う分野を拡充する計画だ。

問い合わせ先
ミンテル ジャパン
03-6228-6595