「ディオール(DIOR)」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=ウィメンズ アーティスティック ディレクターは3月8日、国際女性デーに合わせて写真集を発売する。女性アーティストたちのパワーを讃え、その活動を熱心にサポートする同氏と、33人のフォトグラファーの作品が詰まった一冊だ。タイトルは「Her Dior: Maria Grazia Chiuri’s New Voice(彼女のディオール:マリア・グラツィア・キウリの新たな表明)」。リッツォーリ(RIZZOLI)社から95ドル(約9500円)で発売する。
表紙には、17年春夏コレクションで披露した“WE SHOULD ALL BE FEMINISTS”のスローガンTシャツを用いた作品を使用する。作品はフォトグラファーのブリジット・ニーデルマイル(Brigitte Niedermair)が撮影した。中には写真に加えて、キウリ=ウィメンズ アーティスティック ディレクターが過去に協業した女性アーティストのエッセイも掲載する。「ディオール」は、同ブランドのポッドキャストシリーズを通して、これらコラボレーションについて掘り下げている。
キウリ=ウィメンズ アーティスティック ディレクターは前書きで、「女性アーティストや作家、活動家たちがファッションを直接体験したり、物理的に会うことができないこのタイミングで、彼女たちと対話を生み出すために、彼女写真家たちに焦点を当てた。クリエイティブを手掛ける上で一番大切にしたい部分で、今でなければいけないと感じた。私の夢と希望は、私たち女性が自分の目でお互いを見るようになること。だからこそ、私たち全員を表す写真を、女性の眼を通して撮ることが重要だと信じている」と述べている。