4月7日から13日までデジタル開催されるスイスの時計見本市「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ(WATCHES & WONDERS GENEVA)」(旧「S.I.H.H.」)は、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」「ウブロ(HUBLOT)」「ゼニス(ZENITH)」「ブルガリ(BVLGARI)」の参加を発表した。同見本市がオンライン上で催されるのは、新型コロナウイルスの影響で初開催された2020年に続いて2回目。約40ブランドが参加する。
世界最大の時計見本市だった「バーゼル・ワールド(BASEL WORLD)」から離脱した“時計の王様”「ロレックス(ROLEX)」や「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」、「シャネル(CHANEL)」や「ショパール(CHOPARD)」も参加を表明しており、「S.I.H.H.」当時からの参加組であるコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)やケリング(KERING)傘下のブランドと合わせて、高級時計ブランドのほぼ全てが「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ」に結集することになった。
時計見本市をめぐっては、「バーゼル・ワールド」が高額な出展料やラグジュアリービジネスの場にふさわしくないホスピタリティーなどへの不満から離脱者が続出して崩壊。その後、「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ」に集約されるのでは?と予想されていたが、コロナショックにより一時停止状態となっていた。デジタル上ではあるが、今回ほぼ全ての高級時計ブランドが一堂に会することで、コロナ収束後のフィジカルイベントも共同開催するのでは?との気運が高まってきた。
また同見本市は、デジタル版閉幕後「数日以内に」(プレス担当者)中国・上海で「ウオッチ&ワンダー上海2021」を開催する。こちらはフィジカルイベントで、「A.ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SOHNE)」「ボーム&メルシエ(BAUME & MERCIER)」「カルティエ(CARTIER)」「ショパール」「IWC シャフハウゼン(IWC SCHAFFHAUSEN)」「ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」「モンブラン(MONTBLANC)」「オフィチーネ パネライ(OFFICINE PANERAI)」「ピアジェ(PIAGET)」「ロジェ・デュブイ(ROGER DUBUIS)」「ロレックス」「チューダー(TUDOR)」「ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN)」「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」など約15ブランドが参加する。「ウオッチ&ワンダー上海」の開催は、20年9月に続いて2回目。現状では、21年にリアル開催される唯一の大型時計見本市となっている。