新型コロナウイルスとの戦いも1年が経過し、海外渡航できない生活が当たり前化している。そこで見つめ直されているのがローカライズだ。しかし、ことアパレルに関して言えば、日本で流通する“国産服”の割合はわずか2%(日本繊維輸入組合「日本のアパレル市場と輸入品概況 2020年版」)。その大半が地方で作られるが、“MADE IN TOKYO”にこだわるブランドもある。
その一つが、東京・大森に自社工房を構える馬革専門のレザージャケットブランド「ファインクリークレザーズ(FINE CREEK LEATHERS)」だ。今回の出張インタビューは、1枚の革からレザージャケットができるまでを追い、東京で作ることの意味や海外・地方生産では実現できない“MADE IN TOKYO”の利点について、山﨑佳克代表兼デザイナーに聞いた。
山﨑代表兼デザイナーが最後に話す、「出身地である北海道産の馬革を使って革ジャンを作りたい」という夢もローカライズの発展形の一つと言える。