ファッション

「トム ブラウン」が初のキッズウエアに込めた思い 「子どもたちは私たちの未来」

 「トム ブラウン(THOM BROWNE)」は、2020-21年秋冬パリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中に初のキッズウエア・コレクションを発表した。2歳から10歳を対象に、アイコニックなスーツやカーディガン、オックスフォードシャツなどのユニフォームスタイルを筆頭に、チェスターフィールドコート、ダウンジャケット、スエットシャツ、Tシャツ、スニーカーなどをそろえる。価格は、ジャケット11万5000円、カーディガン9万3000円、シャツ3万円、スエットシャツ5万5000円など。すでに公式ウェブサイトでは販売中で、国内店舗では2月19日に伊勢丹新宿本店本館6階の「リ・スタイル キッズ」で発売後、3月から青山店など一部直営店でも取り扱う。

 ローンチに際しメールインタビューに応じたトム・ブラウンは「子どもたちは私たちの未来だ」とし、子どもたちの個性を輝かせ、笑顔にする服を作ることにこだわったという。「キッズウエアを作る上で重要だったのは、クラシックであること。最もシンプルな方法で、メンズとウィメンズのコレクションの延長線上にあるものを完成させた。ユニフォームスタイルを着こなすことで、それぞれの個性に自信が持てるようになる。それは子どもたちの映像やイメージを見れば分かるだろう。彼らはみんな同じ服を着ているけれど、それぞれが唯一無二の存在だ」。

 オンラインでのコレクション発表に用いたキャンペーン写真と映像は、ニューヨークを拠点にする写真家のキャス・バード(Cass Bird)が撮り下ろしたもの。同ブランドならではの無機質なオフィス空間にスーツを着た子どもたちが出社するところから始まる遊び心がありながらもミステリアスな映像について、トムは「表現したかったのは、子どもの心の想像力とクリエイティビティー。だから、ファッションというよりも、服を着ている子どもの姿を描いた」と説明する。

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