ファッション

「ディオール オム」2016年春夏パリ・メンズ・コレクション

REPORT

白バラの庭園に現れたニュアンスのあるユニフォーム

会場には、一面の白バラ。「ディオール オム」の2016年春夏は、最近クリス・ヴァン・アッシュが多面性を狙い、得意のユニフォーム性にプラスしようとしているロマンスを感じさせる演出のもと始まった。

コレクションは、引き続き、男の正装たるユニフォーム、今回はフォーマルとミリタリーを軸としている。セットアップには、ライナーにミリタリーを物語るカモフラージュのモチーフ。ポケットにはピカピカ光るファスナーをあしらい、フォーマルウエアの機能性を高めていく。ジャケットのアクセントは、バラの輪郭を描いたブルーのステッチワーク。これを機にロマンスの様相は強くなり、ジョーゼットのように柔らかい生地からリラックスフォームのカーゴパンツを生み出すなど、繊細な要素が加わるようになる。中盤以降は、ネイビーやカーキなどのアーミーカラーに続き、オレンジが登場。これもまたミリタリーに由来するカラーリングだが、あらゆるアイテムの裏側からチラ見せすることで、ストイックなユニフォームに意外性をプラスした。

終盤は、庭園に咲き乱れる白バラにフォーカス。セットアップの胸ポケットに白いバラを刺しゅうしたり、庭園を円形の窓から覗いているようなモチーフをベースボールブルゾンの袖に加えてみたり。ストイックなクリスが、パリ随一のエレガンスを追求する「ディオール」でなすべき仕事に挑戦し、生まれた洋服たちだ。

LOOK

BACKSTAGE

関連タグの最新記事

ファッションの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。