ファッション

ユニクロが“ワイヤレスブラ”をアップデート バストも気分も「アガる」商品開発の裏側

 「ユニクロ(UNIQLO)」は、新商品“ワイヤレスブラ シェイプリフト(以下、シェイプリフト)”を2月8日より全国のユニクロ店舗で販売する。“シェイプリフト”は 、ユニクロ史上最高のリフトアップをかなえる、これまでになかった「アガる、ワイヤレス」がコンセプトだ。樹脂パーツを使用した独自の構造(特許出願中)で、バストを立体的に形づくりリフトアップさせる。

 2月4日に催されたプレスを招いての発表会で、炬口佳乃子グローバル商品部門ウィメンズバリュークリエイション&プランニング部門ウィメンズルーム・グッズチーム部長は、「胸がアガって、気分もアガって、ボジティブな気持ちになれるブラ」と“シェイプリフト”を紹介した。

 同社が20〜40代の女性243名を対象としたアンケートによると、「あなたが普段着用しているインナーを教えてください」との問いに対し、ワイヤレスブラを普段着用している人が、2015年12月は39.8%だったのに対し、20年12月は50.8%まで上昇。また、コロナ禍での消費者ニーズの変化についてのアンケートで「カジュアル衣料購入時、1年前より重視されていること」は、「着ていてラク」が41.1%、「動きやすさ」が33.9%、「精神的にリラックスできる」33.5%という結果に。快適性を求める傾向がさらに高まっており、これらの条件を満たすユニクロのワイヤレスブラはコロナ禍の需要に応える商品であることを裏付けた。その一方で、お客様からは「補整力がほしい」「胸をきれいに見せて、高さも出したい」「レースデザインがあれば…」などバストメイク力やデザイン性を求める声があり、その一歩踏み込んだワイヤレスブラへの要望に応える商品として、“シェイプリフト”は開発された。

世界18ヵ国、約120名によるグローバルフィッティングを実施

 このリフトアップ構造を実現させたのが、カップの左右をつなぐように配された樹脂パーツ。プラスチックとゴムの中間くらいの硬さで、クロスさせることで、最も重さがかかるバストの下部分を支える。そのクロスした部分とカップを囲うようなフレームがリフトアップの秘密だが、カップ下中央には樹脂パーツを入れないことで、ワイヤレスブラならではの圧迫感のない快適な着け心地を実現している。試作品が完成した後は、世界18ヵ国、約120名によるグローバルフィッティングを実施し、あらゆる国のモニターの意見を収集してさらにブラッシュアップした。

 “シェイプリフト”は、1月18日にオンラインストア、1月25日に一部の「ユニクロ」店舗で先行販売しており、お客様のコメントには「同僚から、胸がキュンって上がっているけどブラ変えた?と言われた」「きれいな谷間ができる」「とてもユニクロとは思えないブラ」などの感想が寄せられており、滑り出しは上々のようだ。

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