来る2月14日はバレンタインデー。
青春時代の私にとっては、「バレンタインデー=男の子に告白する日」だった。一生懸命、市販のチョコレートを溶かして違う型に流し込み、「これがチョコレート作りだ」と確信していた時代を過ごした一員だ。
高校生活を海外で送るようになると、マーケティングの影響を大きく受けた日本のバレンタインデーとはまた違う姿が見えてくる。
昨今は大手のチョコレートメーカーが広告で「義理チョコ反対」というメッセージを投げかけたが、それでも日本では毎年、飲食やファッション業界ではバレンタインが話題となり、そこを目掛けて在庫をどうするかは各ブランドにとって重要な戦略だった。
コロナになる前までは……。
今年は「コロナのせいか、何だか静かだなぁ」。そんなことに気づいた。
クリスマスとバレンタインデーはなぜか恋で結ばれ、恋人と過ごす。そんな習慣が日本で暮らす私たちの多くに根付いてきた。でも、私はそれでいいと思っている。なんだかんだ、そんなイベントがきっかけで誰かと結ばれたり、好きな人に声をかける勇気をもらえたりするから。
ただ、今あなたが誰かにあげようとしているそのチョコレートも、一粒一粒丁寧にプラスチックの袋に包まれている。
あなたの好きな誰かに小さなLOVEは伝わっても……、その好きな誰かとあなたがいる場所(地球)には届かない愛……。循環型の愛の“届け方”ではない、一方通行な愛の”届け方”。
サーキュラーラブではなく、リニアラブ。
今まで当たり前と思っていた私たちの習慣や愛の表現方法もまた、ファッションや食生活と同じように見直さなくてはならない。
だがセクシーな愛情表現にも今、サステナブルな未来が訪れていることをあなたは知っているだろうか?
プラスチックで覆われた従来のコンドーム、その選択肢に訪れた新しいセックスのエチケット。
「WWDジャパン」で連載中のサステナブルをテーマにした4コマ漫画「プラスチックモンスター」2月8日号に出てくる“サステナブルコンドーム”、または“オーガニックコンドーム”で検索すると、さまざまな選択肢が広がることはぜひ知ってほしい知識だ。
また一つレベルアップした安心感で、あなたの好きな人との時間を大切にしてほしい。なにせファッションとセックスは、すごく近い関係にあるのだから。