ファッション

「TOKYO KNIT」のリアル&デジタル展に注目 「アンリアレイジ」と新作コラボのニットも

 東京ニットファッション工業組合(TKF)は、「TOKYO KNIT」展示会を3月1日から3日まで感染予防を徹底したリアル展とデジタル展を組み合わせて開催する。

 「TOKYO KNIT」はTKFが取り組む東京発ニット産地のブランディング事業で、国内外で活動を活発化している。コロナ禍においても、より多くの人に「TOKYO KNIT」の優れた品質と卓越した技術をアピールしたいと発表の機会を設けた。リアル展は東京・青山のifs未来研究所サロンを会場とし、完全予約入場制とする。デジタル展は「リモテン(REMOTEN)」を活用し、主催者も来場者もフルリモートで参加できる仕組みを採用。デジタルでも密にコミュニケーションが取れ、どこでも効率的に商品や各ブランドをチェックすることができる。開発テーマは「サステナブル」で、「TOKYO KNIT」独自のサステナブルな取り組みを可視化したチャートも設置する予定だ。

 展示会の見どころは、一定の基準を満たした「TOKYO KNIT」認証企業のファクトリーブランド商品およびOEM(相手先ブランドの生産)/ODM(相手先ブランドの企画生産)アピールの展示の他、「TOKYO KNIT」と森永邦彦デザイナーの「アンリアレイジ(ANREALAGE)」、志鎌英明デザイナーの「チルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンス(CHILDREN OF THE DISCORDANCE)」とのコラボレーション商品だ。主催者は「東京および、日本のファッションの今を支える『TOKYO KNIT』の底力を、この機会にぜひ感じてもらいたい」と話す。

 「TOKYO KNIT」は2017年から東京都の支援を受け、ニット産地としての東京の付加価値向上を目指す取り組みの一環としてスタート。現在は一定の基準を満たす31社の認証企業を中心にグローバルなクリエイション活動を推進している。昨年1月にイタリア・フィレンツェで開催されたメンズウエアの総合展「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)」に初出展。各社の技術力と開発力を結集して製作した「品質・技術コレクション」と「『TOKYO KNIT』 × アンリアレイジ」カプセルコレクションの2コーナーを展示し、国内外から高い評価を得た。

 「ピッティ・イマージネ・ウオモ」で「TOKYO KNIT」と出会い、現在は同プロジェクトの認証審査員も務めるユナイテッドアローズの栗野宏文・上級顧問クリエイティブディレクション担当は「デザイナーのクリエイティブな潜在能力も引き出せるテクニックが魅力」と語る。「江戸時代に始まる東京産地ならではの伝統と革新のテクニックを融合させ、長く愛用できる付加価値の高いニット商品を提供してほしい」と期待を示した。コロナ禍におけるステイホームでリラックスしたニット商品の人気が高まる中、「TOKYO KNIT」が新しい存在感をアピールする。

■「TOKYO KNIT」東京展&リモテン
日程:3月1〜3日 10:00〜17:00
東京展会場:ifs未来研究所サロン(東京都港区・外苑前駅)
※東京展またはリモテンに来場希望者は、2月26日までに「TOKYO KNIT」 PR事務局までお問い合わせ下さい。

問い合わせ先
「TOKYO KNIT」 PR事務局(伊藤忠ファッションシステム内)
info.press@ifs.co.jp