「呪怨」シリーズで有名な清水崇監督がメガホンをとったホラー映画「犬鳴村」。2020年2月に公開され、コロナ禍が迫る中で異例の14億円のヒットとなった同作に続き、“恐怖の村”シリーズ第2弾として今年2月5日に封切られた話題作が「樹海村」(配給:東映)だ。「ホラー映画のヒロインは出世する」と言われている通り、同作にも注目の若手実力派女優である山田杏奈と山口まゆがW主演。ここでは2人に映画のことや、プライベートのビューティ&ファッションのこだわりについて聞いた。
WWD:「樹海村」の見どころは?
山田杏奈(以下、山田):ホラー映画なのですが、起きた事件の背景や因果関係まで細かく描かれていて、新ジャンルの映画だと思います。あと撮影の終盤、現場にずっと“ナウシカ”というキーワードが飛び交っていたんです。私が演じる天沢響が自然や動物に近い存在だからなのですが、映画を見てくれれば“終盤でなぜナウシカなのか”が分かると思います。
山口まゆ(以下、山口):物語の最大の謎の1つ“コトリバコ”にまるわる都市伝説を、私の周りにも知っている人がいて、界隈ではけっこう有名な話みたいです。知っている人は“映画でどのような解釈をしているか”を楽しめるし、知らない人はあえてリサーチしなくても楽しめるし、いろいろな楽しみ方ができる映画になっています。
WWD:撮影で苦労したことは?
山田:リアクション的な演技が多くて大変でしたね。あとワイヤーアクションにも挑戦したので注目してほしいです。ワイヤーは体力勝負でした(笑)。
山口:荒い息づかいのシーンが多くて、それを継続させるのに苦労しました。あと撮影が終わってからも、日常の何気ない物が一瞬怖い物に見えたりして大変でした(笑)。
山田:それ分かる! 急に後ろを振り返って見たり、日常生活のベースが“警戒モード”になりました。霊感がついたのかなと思ったけど、それはなかったです。
WWD:撮影中も含めて、ヘア&メイクに対するこだわりは?
山田:映画では、泥まみれになるシーンもあったりしたので、全編ほとんどすっぴんでした。普段はアイシャドウが好きなので、目周りをポイントにすることが多いです。リップなどとのバランスをみて、どこか強くしたらどこか抑えるように気を付けていますね。服の色にトーンを合わせることもあります。ヘアに関しては、いつもは巻いたりもするけど、次の役が分かるまでは伸ばすしかないし、色も変えられないんです。だからお休みが続いたら、インナーカラーに挑戦してみたいです。
山口:最近はマスク生活なので、目元メイクしかしない日が多くなってしまいました。でももともとメイクは好きなので、自粛期間中はモチベーションを上げるためにフルメイクをして、誰にも会わないまま落とす(笑)、ということもやっていました。髪は結ぶのが好きなので、もっと伸ばしたいですね。
WWD:好きなファッションは?
山田:色のトーン的には白、黒、茶色が好きです。気を抜くとクローゼットが黒ばかりになってしまうので、たまには派手なニットとか買ってみたいです。
山口:私は動きやすいオーバーサイズの服が好きで、ワイドパンツに大きめのトレーナーを合わせて、髪を結ぶ、というのが定番スタイルです。