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ファッションもビューティも血行・血流に商機? 資生堂 ×デニム生地「イスコ」座談会

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 「WWDジャパン」の2021年1月25日号「CEO特集」では、ビューティ業界を中心に多くの企業トップが、「美」を提供する自社のビジネスと「健康」との融合が進むとのビジョンを語った。「『健康』との融合」のファーストステップとは一体――!?そう考えたとき、血行・血流を促すデニム生地を開発した生地ブランドの「イスコ」と、昨年末から血行と血流、血管に関する研究結果の発表に積極的な資生堂が思い浮かび、「もしかしたら“血の巡り”なのかも知れない」との予測に至った。そこで今回は両社の代表を招き、「どうして血行・血流なのか?」のオンライン座談会を開催。健康との融合は、ファッションとビューティの融合にも“効きそう”だ。(この記事は「WWDジャパン」2021年2月8日号からの抜粋です)

WWDジャパン(以下、WWD):イスコが血流を促す“イスコ・バイタル”の開発に至った経緯は?

山崎彰也イスコジャパン社長(以下、山崎):デニムには親近感があって、人生において長時間はいて過ごすし、はいて過ごしていただきたい生活に密着したアイテム。そこでイスコは現在、生地をパフォーマンスから見直している。血行・血流以外にもさまざまなアプローチを考えているが、血液の巡りを促すならボトムスが大切だ。下半身の血行・血流を促せば疲労軽減やむくみ改善などが期待できるし、細かなマッサージ機能はセルライトに対応するかもしれない。何より、毎日を心地よく過ごすことができる。“イスコ・バイタル”の仕組みは、コンプレッションウエアと同じ。イスコが得意とする高伸長・高回復なストレッチ素材を縦と横に取り入れる「ブルースキン」という技術を搭載している。もちろん、パターンの工夫も重要だ。米国ではFDA(アメリカ食品医薬品局)がウェルネス製品として認めている。

WWD:一方の資生堂は血管研究に関して最近、その知見を積極的に発表している。「血管、血行・血流にアプローチする製品が登場するのでは?」と予想するが、この研究を深めた理由は?

山ノ井千草・資生堂グローバルブランドユニット グローバルマーケティング シニア ディレクター(以下、山ノ井):日本生まれの資生堂は、東洋医学と西洋医学の双方で研究を深めています。西洋医学がシワやシミなど“点のケア”に注目しているのに対して、東洋医学は気の巡りや根本治癒、免疫など“内側から美しくなる”ことにも関心を寄せています。中でも血行・血流に着目したのは、「血管は、胎児が最初に作る器官」と言われ、毛細血管は身体中に“密”に張り巡らされているから。ここを流れる血液の巡りが良くなれば、肌が美しくなると考えました。

WWD:コロナ禍の影響で健康への関心が増していることも影響している?

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