フェムテックはB to Bのススメ
リンク1本目の記事を書いたのは、入社してもうすぐ2年、編集部に所属してまだ1年の後輩です。いやぁ2年目でコレは、手前味噌ながらスゴいヤツです(笑)。
記事はすべて「おっしゃる通り」だと思います。企業としてフェムテックに向き合うことは、組織に半分はいるハズの女性のパフォーマンスやポテンシャルを引き出すことであり、大手になればなるほど、その経済効果は計り知れません。社員の健康課題に向き合えば、離職率は低下します。そんな姿勢が広く伝われば、優秀な人材も集うでしょう。多くの「得」は思い浮かびますが、どこかの「損」が思い浮かびません。
そこで、「フェムテックこそ、B to Bビジネスはどうだろう?」というメッセージを界隈の皆さんに投げかけたいと思います。私たちのサイトで「フェムテック」のタグ検索をしてみてください。いろんな記事がズラリと現れますが、そのいずれも「B to Bでもイケるな」と思うものばかりです。
例えばフェムテック界におけるB to Cの最たる例であろう、リンクの2本目、大丸松坂屋の「ミチカケ」で考えてみましょう。小売店なので下着や生理用品、漢方、ハーブティー、サプリ、セルフプレジャーアイテム(女性向けのアダルトグッズ)、寝具、コスメなどをエンドユーザーに販売していますが、例えば「ミチカケ」の“小っちゃい版”をオフィスに出店なんてアイデアもアリですよね?江崎グリコがオフィスに設置する「オフィスグリコ」の「ミチカケ」版です。会社で体調が変化する女性は多いのだろうと思います。そんな時に「あのフロアにある『ミチカケ』に行けば……」なんて存在になれば、女性も、会社も、大丸松坂屋も、「ミチカケ」出店ブランドも“四方良し”です。
リンク3本目のオンライン診療サービスはどうでしょうか?あ、もうやってますね(笑)。このデータを産業医や健康保険組合と共有したり、サービスを毎年の健康診断はおろか常時利用できるようになれば、これまた女性良し、企業良し、ベンダー良しになりそうです。ベンダーにとっては、一度に多くのデータを入手するチャンスです。そのデータの蓄積でサービスがブラッシュアップできたら、社外の女性も喜びます。
あ~、良いことを思いつきました!「WWDジャパン」が、フェムテック関連企業と、ファッション&ビューティ企業の総務担当者を招いた出会いの場を創出するのは、いかがでしょうか?女性が多いファッション&ビューティ企業との出合いは、多くのフェムテック関連企業が求めているハズです。私たちも開催費用がペイできるくらいのお金はちょうだいしますが(笑)、これで業界のフェムテックへの関心が高まれば、やっぱり誰も「損」しないエコシステムが作れそうです。早速、企画しようと思います。
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