ファッションとビューティ、オフラインとオンラインを結びつける「WWDジャパン」がスタートしたビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のビューティニュースを起点に識者が業界の展望を語る。識者は、美容媒体の編集長やコンサルタント、エコノミスト、そしてサロンスタイリスト。ビューティ業界の半歩先は、ファッション業界の“道しるべ”にもなるだろう。今週はビューティメディア編集長による「ゾゾコスメ」を含むバーチャルストアの話。(この記事はWWDジャパン2021年2月15日号からの抜粋です)
今週の識者
矢野貴久子/アイスタイル「BeautyTech.jp」編集長
ファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を手がけるZOZOが、化粧品ECモール「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」を3月18日にローンチするという記事「ZOZOがコスメ市場に本格参入、独自技術でお家で肌計測が可能に」があった。化粧品ECに参入するゾゾコスメが試みるのは、テクノロジーによる「新しい化粧品との出合い方」だ。
ターゲットは、まずは10代や20代の化粧品エントリー層。化粧品についての基礎知識はまだそれほど多くなく、何を選べば良いか分からないユーザーに向けて、独自開発した「ゾゾグラス(ZOZOGLASS)」というメガネ型のスキンカラー計測ツールでファンデーションの色選びをサポートする。
ユーザーはゾゾタウンアプリを立ち上げ、ゾゾグラスを着用して8方向から自撮りをする。ゾゾグラスに印刷されたカラーチップは計測の基準値で、どんな光の下でも肌の色が正確に計測できる。各ブランドのファンデーションの色味も、ZOZO側が一定の条件下で独自計測した値と個別商品の品番とを紐づけてデータとして蓄積。そのデータと肌計測の結果から、最適なファンデーションを提示する仕組みだ。
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