スイス発のバッグブランド「フライターグ(FREITAG)」は、顧客コミュニティーの形成がうまい。廃棄されるトラックの幌や自転車のチューブなどを材料に一点もののバッグやアクセサリーなどに生まれ変わらせるユニークなコンセプトが共感を呼び、顧客は自主的なファンイベントなども開催する。(この記事はWWDジャパン2021年2月15日号からの抜粋です)
「フライターグ」は、グラフィックデザイナーだったマーカス・フライターグ(Markus Freitag)とダニエル・フライターグ(Daniel Freitag)兄弟が1993年に立ち上げたブランドで、トラックの幌などの廃材を再利用するサステナブルなコンセプトをもとに誕生した。エリザベス・イセネガー(Elisabeth Isenegger)グローバルPRリーダーは「当社のようなメーカーは、機能性や品質、見た目といった表面的な部分だけでなく、どのようにサステナブルな方法で製造されたのか、地球の未来を考えたときになぜこの方法で作ることに意味があるのかなどについて、継続的に語っていくことが重要だと考えている。私たちは、全ての商品についてその製造過程や背景について楽しくて驚きがあり、時に刺激的な方法で伝えたい。それが人々のサステナビリティに関する意識を高め、これまでとは違う消費のあり方について考えてもらう適切な方法だ」と話す。
大量生産ではないことが魅力に
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