パルは、50代の女性に向けた新ブランド「プラスオトハ(PLUS OTO.HA)」を今春スタートする。加齢による体質や体形の変化で既存の服にストレスを感じる女性たちに、肌にやさしい素材やリラックスしたシルエットの華やぎのある日常着を提案する。1年ほどはネット通販(EC)のみで販売し、その後ポップアップストアや常設店を設ける。3年後に売上高20億円(小売りベース)を目指す。
厳選した素材の商品を百貨店とファッションビルの中間の価格帯で企画する。シルク100%の12ゲージリブニット(1万1000円税込)は肌にやさしく馴染む着心地が特徴で7色展開する。クラボウのハイブリッドレーヨン“リナセル”を用いたインナー(タンクトップ6600円、レギンス7700円)は、合繊のインナーが合わない敏感肌に女性にストレスフリーの肌触りを提案する。他にも綿100%ギャザーワンピース(1万4300円)、チュニック(7700円)など。
企画した第六事業部の高平英里氏は「歳を重ねて体形や肌の質まで変わると、服を選びづらくなるといった声が多い。いろんなファッションを経験した女性たちに内側からポジティブになる服を提案したい」と話す。雑誌「大人のおしゃれ手帖」(宝島社)と協業し、誌面での紹介や読者サークル「ミモザ会」とのイベントや商品企画にも取り組む。
オンラインショップは同社のECモール「パルクローゼット」内に3月11日開く。若者向けブランドが主力のパルが50代以上の女性を明確にうたったブランドを出すのは初めて。人口ボリュームの大きい団塊ジュニア世代も含めたニュー・フィフティーズ市場を開拓する。