花王は、カウンセリングブランド「トワニー(TWANIY)」でフェムテック分野の取り組みを開始する。第1弾として3月4日~5月4日に、エムティーアイが展開する生理日予測アプリ「ルナルナ」内に美容アドバイスを提供するコンテンツ「トワルナキレイ相談室」を設置し、肌状態や肌悩みに応じて32通りの中から最も適したスキンケアアドバイスを提供する。
「トワニー」は1996年の誕生以来、体の“リズム”を核とする製品を展開。化粧品専門店や総合スーパー(GMS)で販売し、親身なカウンセリングを通じて顧客を獲得してきた。昨年春にはリブランディングを実施し、“生体のリズム”に基づく考えはそのままに、若年層も含めてターゲット設定を拡大して製品体系、世界観を刷新した。
同社によると、フェムテック領域は美しさのリズムに基づく美容提案を行ってきた「トワニー」との親和性が高く、協働を通してブランドへの理解・共感を促すのが狙いだ。今回を手始めに、美しさのリズムをテーマとしたトークセッションや、製品やカウンセリングを体験できるイベント、啓発活動なども予定する。今後はESG視点で女性に寄り添う取り組みを積極的に展開する。
花王は、2018年にグループの化粧品事業の新たな成長戦略の柱として「新グローバルポートフォリオ」を策定。「トワニー」は、国内を中心に注力するブランド「R8」の1つに選定され、25年には18年度比で1.5倍の売り上げを目指している。