ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)が、ベルギー発のウィメンズウエアブランド「メゾン ウレンス(MAISON ULLENS)」のクリエイティブ・コンサルタントに就任した。彼が手掛けるのは2021-22年秋冬コレクションからで、コレクションのデザインとイメージを統括していく。日本ではサン・フレールが同ブランドの独占輸入販売権を取得し、21年春夏コレクションから取り扱いを始める。
「メゾン ウレンス」は09年、起業家で慈善家のミリアム・ウレンス(Myriam Ullens)が“ウエアラブル・ラグジュアリー”を掲げるブランドとして設立した。「ディオール(DIOR)」や「シャネル(CHANEL)」のフロントローの常連でもあり、旅をすることが多かった彼女は、楽に着られる快適でエレガントな服を見つけられなかったことからブランド立ち上げを決意。当初はニットウエアを中心に展開していたが、高級感と上質なモノづくりを求める洗練された顧客のニーズに応え、フルラインアップのコレクションに拡大してきたという。同ブランドは、「10年の歴史におけるターニングポイントとなり、素晴らしい発展を遂げることになる」とコメントしている。
コロンビア生まれのアッカーマンは、エチオピアやチャド、アルジェリア、オランダを転々とする幼少期を過ごし、アントワープ王立芸術アカデミーで学んだ。いくつかのブランドで経験を積んだ後、01年に「ハイダー アッカーマン」を設立。シャープなシルエットや美しいドレープ使いに定評がある。現在はパリを拠点にウィメンズとメンズのコレクションを手掛けており、今後もシグネチャーブランドは継続する。また、16年から18年には「ベルルッティ(BERLUTI)」のクリエイティブ・ディレクターも務めていた。