環境省森里川海アンバサダーメンバーを中心に立ち上げたソーシャルアクティビストチームのマザーアースは2月27日、“人にも地球にもやさしいコスメ”を表彰する「サスティナブルコスメアワード(SUSTAINABLE COSMETIC AWARD)2020」のオンライン表彰式を銀座ロフトで行った。多くの応募製品の中からゴールド賞にはリム・ジャパンの「せとうち T&K ハーブ せと(SWTOUCHI T&K HEAB SETO)」“しっとり瀬戸内ハーブ・ウォーター”が選ばれた。
同アワードは、マザーアースと日本環境協会エコマーク事務局のコラボレーションイベントとして2019年にスタートした。2回目となる今回は応募数が前年比20%増となった。審査員も前回の4人から、学生から環境に関する専門家まで幅広いジャンルから15人が務めた。
審査基準は、フェアトレードによって生産された原材料を使用しているか、未利用資源や持続可能に管理された原料を使用しているかなど、SDGs の目標およびターゲットの基準に沿った製品であること。その中で、“しっとり瀬戸内ハーブ・ウォーター”は「耕作放棄地をハーブ栽培地として利用し、放置された竹林による竹害対策の一環として竹の有効成分を活用することにした」(審査委員長の岸紅子日本ホリスティックビューティ協会代表理事)ことが評価されゴールド賞を受賞した。
シルバー賞は陽と木の「明日 わたしは柿の木にのぼる」“フェミニンオイル”が、ブロンズ賞にエキップの「アスレティア(ATHLETIA)」“コアバランストーニングローション”が選ばれた。そのほか審査員賞には16製品が選出された。
審査員の一人でオンライン表彰式に登壇した吉川千明オーガニックスペシャリストは「環境に配慮した取り組みはもちろん、化粧品としても素晴らしい製品が多かった。若い人が製品開発に取り組む姿勢もあり、サステナブルコスメ市場は伸び代がある」とコメントした。
オンライン表彰式の会場となった銀座ロフトでは3月5日まで受賞製品を集積した売り場を展開。その後は常設販売するという。「良い製品を手掛けていても小規模な企業が多いため、小売りに力を注げていない。その一助になれば」と石丸桂子・銀座ロフト健康雑貨マネージャー代行は語る。
同アワードはSDGsが掲げたゴールである2030年で終了する予定だ。「そのころには地球にも人にもやさしいコスメが当たり前の時代になっていると信じている。同じ思いを持った仲間たちが少しずつ増え、持続可能な社会を目指して歩み始めている今、それを応援していくアワードでありたい」と岸審査員長は期待を寄せた。