ファッション

ワコールが組織再編 卸と小売事業本部の業務を統合

 ワコールは4月1日付で卸売事業本部と小売事業本部の再編を行う。2020年5月に発表した再成長の方針に基づき、事業効率向上を目的に高収益の経営体質の構造を目指す。百貨店、量販店、専門店、直営店といった販売チャネル別の組織から、販売を担当する「営業本部」、商品企画を担当するブランドグループ」、統合的なマーケティングを担当する「マーケティング統括部」に改める。

 営業本部は5つのエリア(北海道、東日本、首都圏、西日本、九州)別で編成し、直営店を含む全ての販売チャネルを管轄し、各エリアの特性に合う販売体制を確立する。ブランドグループは3つのグループで編成し、第1グループは「ワコール(WACOAL)」ブランドが中心、第2グループは「ウイング(WING)」ブランド、パーソナルウエア、メンズブランド、第3グループは直営店ブランドである「アンフィ(AMPHI)」を中心に担当して企画業務の効率化を図る。マーケティング統括部は各事業部別だったマーケティング部門を統合してもので、ブランドやチャネルを横断したマーケティング戦略を行なっていく。

 また、3D計測などデジタル技術の活用による事業拡大を目的に、イノベーション推進部を「イノベーション戦略室」へ名称変更するとともに、社長直轄の組織にする。オムニチャネル戦略の推進やデジタル人材の育成の目的でIT統括部を新設し、ITインフラやシステムを担当するIT推進部とCX(カスタマーエクスペリエンス)の推進やDX(デジタルトランスフォーメーション)技術の検証を行うIT企画部で編成する。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。