経営統合向けた協議・検討を進めていくことに合意し協議を重ねてきたマツモトキヨシホールディングス(以下、マツキヨHD)とココカラファインは2月26日、両社間で経営統合契約締結を発表した。統合により国内で売上高1兆円、3000店舗体制となり、ドラッグストア業界の売上高ランキングで首位に躍り出る。2026年3月期にはグループ売上高1.5兆円、営業利益率7.0%を目指す。なお、マツキヨHDはマツキヨココカラ&カンパニーに商号を変更。マツモトキヨシグループ及びココカラファイングループ(ココカラファインから商号を変更)の両子会社を束ねる。
20年12月末時点で、マツキヨHDは1755店舗(うち調剤薬局335店舗)を展開し業界4位、ココカラファインは1444店舗(うち調剤薬局407店舗)を展開して業界7位。両社は共に化粧品の構成比が高く、都市および都市周辺部に多くの店舗を持つという特徴を持つ。19年8月から経営統合に向けての協議を進め、同基本合意後は経営統合の一環として早期のシナジー実現による両社の企業価値向上及び両社の戦略や企業文化の融和を図ることで効率的かつ競争力のある会社となることを目的に、両社間の協議を通じた相互協力を進めてきた。現在まで、マツキヨのプライベートブランドである「matsukiyo」「ザ・レチノタイム」などを中心とした相互供給、医薬品を含むナショナルブランド商品のMD統一、共同商品開発を進めている。
今後も両社の顧客基盤を活用した顧客一人一人に合わせたOneto Oneマーケティングを確立し、ヘルス&ビューティ分野で存在感を高めて “美と健康の分野でアジアNo.1”を目指す。