総合化学メーカーの三菱ケミカル(以下「MCC」)は、初のアパレルブランド「age3026(エイジ・サン・マル・ニー・ロク)」を立ち上げ、3月1日から公式サイトで販売を始めた。
「age3026」は、木材パルプを原料にMCC のみが生産するトリアセテート繊維「ソアロン」を用いて完全受注生産する。「ソアロン」は木材パルプを主原料としたセルロース繊維で生分解し、シルクのような発色性の高さとなめらかな肌触りが特徴。木材パルプは森林再生を保証するプログラムで持続可能な形に管理された森林から調達し、生地の生産から服の縫製まで、全て日本で行う。
「age3026」のブランド名は“千年先の未来まで美しい世界を紡いでいきたい”という思いから。「まずは身近な5年先の2026年を考えることから始め、その千年先の未来、3026年に思いを馳せ、時代や長期間といった意味を持つ“age”を加えた」という。
デザインコンセプトは“ボーダーレス”“ジェンダーレス”“トレンドレス”の3つの“レス”。“新しい時代、新しい暮らしに寄り添うデザイン”を目指す。折り紙からインスピレーションを得た、和服のエッセンスを取り入れた直線的なデザインが特徴だ。価格は、ジャケットが4万2900円、テーバードパンツが3万1900円、シャツが2万5300円、Tシャツが1万4300円など。
MCC はこれまで、天然原料と化学の力を組み合わせることで、サステナブルかつ機能的な新素材を多数開発してきた。2012年からはサステナビリティを重要基軸に取り組み、「今後も、『ソアロン』や『age3026』の提供を通じて、新たな時代に生きる一 人ひとりに寄り添った事業を展開するとともに、環境課題の解決に貢献していきたい」考え。
コンセプトメイキングやクリエイティブ制作はアートの問題提起力にデザインの課題解決力を掛け合わせることをテーマに事業を展開するクリエイティブ スタジオ イオが参画した。