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サステナブル商品を作って売る実践教育 エスモードとラフォーレ原宿が次代に必要な人材育成

 ファッション専門学校のエスモードジャポンはラフォーレ原宿との産学連携により、学生が服作りから店舗運営まで全てをディレクションしたポップアップストアを2階のスペース「CONTAINER」に2月27日から3月2日までオープンした。

 同プロジェクトはサステナビリティ教育の一環で、今回が5回目。学生が8チームに分かれ、残反など無駄を出さない“ゼロ・ウェイスト(ZERO WASTE)”をテーマに制作したサステナブルな服やアクセサリーを販売した。価格は全商品が3000~1万5000円。

 学生を指導したロマン・ウルネル(Romain Urnel)スティリズム講師は、「リメイクやアップサイクルした商品だが、エスモード生らしい斬新なデザイン性を大切に制作した」と説明。参加した総合科メンズコース2年の長谷川優希さんは「これまでは作りたい服を作り、無駄になる生地のことを意識することはなかったが、今回のプロジェクトが環境に優しい服作りの重要性だけでなく、普段の暮らし方も考え直すきっかけとなった。今後は、当たり前なこととしてサステナブルな服作りができればいい」と感想を話した。売り上げは非公表だが、同校によると期間中を通して好評だったという。

 サステナビリティは服作りにおける世界のスタンダートとなり、今後必要な人材育成としてファッション教育の現場も力を入れている。パリ本校を始め世界に20校を展開するエスモードインターナショナルの仁野覚代表は「学校だけで、ファッション界に貢献ができることは限られている。企業や研究機関などさまざまな組織とのパートナーシップを広げて、協力しながらみんなで新しい価値観を作り上げていく必要があるが、フランスと比較して日本の業界の意識はまだ十分ではない。サステナビリティ教育について、当校は以前から積極的に取り組んできたが、新しい時代の学校に求められる人材育成においてさらに重要なテーマとなる。今年、創立180周年を記念してエスモード憲章を策定し、次代を見据えてパリ本校を中心に1年以上前から構築を進めてきた新しい教育カリキュラムを発表する予定だ」と話した。

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