インスタグラムを筆頭とするSNSの普及で、「憧れの人」「なりたい人」が細分化している。今は、誰もが、それぞれの「なりたい人」を持っている時代。ならば、そんな身の回りの人を改めて知るべきではないか?そこで「WWDJAPAN.com」は、インフルエンサーをはじめとするソーシャルリレーション マーケティング事業を手がけるリデルの協力を得て、身近な新世代インフルエンサー名鑑を作成する。
今回はアパレル販売員として12年以上働いたキャリアを生かして、「モノ」を中心に発信する佐藤篤。内容や色味など緻密に計算した投稿が特徴で、アニメや玩具などファッション以外の分野にも精通する彼にはフォロワーから、買い物するときのポイントや趣味、情報収集の方法のほか、今後の展望や目標などに関する質問が寄せられた。全ての質問と回答を公開する(2021年3月8日号の「WWDジャパン」には、彼にSNS運用などについて聞いたインタビュー記事を掲載します)。
「モノ」の情報収集について
Q.1:インスタグラムを始めたきっかけは?
A.1:前職で、とあるブランドのスーパーバイザーを務めていた時、若者へのブランド認知を拡大するためにWEARなどのSNSを活用していました。インスタグラムも、その一環です。
Q.2:トレンドなどの情報はどこから得ている?
A.2:媚びを売るつもりはありませんが、「WWDJAPAN.com」の記事やコレクションルックなどを参考にしています。あとはインスタグラムで感度の高い友達の投稿を見たり、インターネットで調べたりしてトレンドを知ることもありますね。
Q.3:インターネットで検索するときはどんなことを意識している?
A.3:まず興味のあることや知らないことを調べて、検索結果で気になることがあれば、また調べてと納得がいくまでひたすら繰り返します。意識的に行っているというより、子どもが親に「なんで?どうして?」と尋ねるような純粋な好奇心です。
ファッションやパーソリティについて
Q.4:月にいくら買い物に使う?
A.4:1カ月に10万〜20万円くらいだと思います。革靴やスニーカー、革小物のほか、玩具やカードなども収集しているので、結構な額です。今年は節約が目標です(笑)。
Q.5:買い物をするときのポイントは?
A.5:モノとして、一本筋が通った作り方かどうかです。例えば「質のいいレザーで経年変化が楽しめる」と謳う革靴でも、ソールの張替えや修理ができなければ経年変化を楽しめるほど長く使えません。聞こえのいい売り文句を謳いながら、裏では利益だけを優先している品質の低いモノは買わないようにしています。逆にトレンドアイテムはすぐに使わなくなるので、長く使える素材や作りは求めずに、安さで選びます。
Q.6:普段どこで買い物をする?
A.6;販売員をしているのにも関わらず、接客を受けるのが苦手なので「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」やアマゾン(AMAZON)、楽天などのECサイトで買うことが多いです。
Q.7:自身のブランドを出す予定は?
A.7:先日、革靴を中心としたブランド「イル(IRU)」をローンチしました。さらに革小物とアクセサリーブランドを立ち上げる予定です。インフルエンサーが手掛けるブランドをよく思わない人がいることは十分理解しているので、本気で取り組んでいきます。
Q.8:現在はどんな仕事をしている?
A.8:高校を卒業してから現在まで約12年間、アパレルの販売員をしています。会社やブランドこそ転々としてきましたが、この職業が大好きで、培ったノウハウがインスタグラムの投稿にも生きています。
Q.9:趣味は?
A.9:漫画やアニメはもちろんのこといまだにポケモンGOにハマってます(笑)トランスフォーマーや戦隊ヒーローなどのロボット、玩具、マジック:ザ・ギャザリングと遊戯王のカードも集めています。僕はインスタグラマーである以前にポケモントレーナーでありデュエリストなんです!
Q.10:今後の目標は?
A.10:自分の好きなことだけで生きていきたいです。YouTuber的な心構えでこれからも頑張ります。