「クリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)」元デザイナーの森川マサノリは、ユニセックスブランド「ベイシックス(BASICKS)」を3月に立ち上げた。ブランド名は、スラングで「格好悪い」を意味する“BASIC”と、「格好いい」の“SICK”を掛け合わせた造語。“循環”をテーマに、ファーストコレクションはデニムジャケット(2万7000円〜)やシャツ(2万3000円〜)、Tシャツ(8800円〜)、パンツ(2万円〜)など30型をそろえる。ベーシックなデザインに白のステッチワークが特徴だ。販売は自社ECと卸を予定している。サステナブルな取り組みの一環として、環境に優しい素材をほとんどのアイテムに使用する。また自社ECの余剰在庫は廃棄せず染めや加工を施して再販し、“循環”させるという。
森川は2010年に「クリスチャンダダ」を設立。日本やヨーロッパを中心に人気を集め、熱狂的なファン通称“ダダラー”が出没するなど、カルト的な人気を誇った。13年に「DHL デザイナー アワード」を受賞すると、14年にはシンガポールの企業ディーリーグ(D’League)グループの傘下に入る。15年に毎日ファッション大賞新人賞を受賞し、16年にはパリの公式スケジュールでコレクションを発表。20年に同ブランドを休止し、新ブランド「ベイシックス」を自己資金で立ち上げた。