イッセイ ミヤケは、新ブランド「エイポック エイブル イッセイ ミヤケ(A-POC ABLE ISSEY MIYAKE以下、エイポック エイブル)」 を立ち上げ、東京・南青山に路面店を3月13日にオープンする。デザインは2019-20年秋冬シーズンまで「イッセイ ミヤケ」のウィメンズ・コレクションを手掛けてきた宮前義之が担当する。
「エイポック」は創業デザイナーの三宅一生が1998年に開始した独自のプロセスを特徴とする服づくりで、コンピューターの最新技術を駆使して、生地作りの段階で1本1本の糸に裁断や縫製のための情報を内包した“一枚の布”を生み出すプロジェクト。新ブランド「エイポック エイブル」では、宮前率いるデザインチームが「エイポック」の服作りを発展させ、異分野や異業種とも協業していく。
デビューコレクションでは、宮前デザイナーが「イッセイ ミヤケ」のウィメンズ・コレクションで開発した“スチームストレッチ”の技術を復活させる。高温の蒸気を当てることで布を縮め、独自のストレッチ素材を生み出す製法で、立体的な模様が特徴。「エイポック エイブル」では最新の“スチームストレッチ”を“タイプ・オー(TYPE-O)”というシリーズで提案し、幾何学柄のジャケット(12万円)などをそろえる。一部植物由来原料を使用したポリエステルと綿ポリエステルを混織し、軽量で、通年着用できるアイテムだ。4月上旬には、着る人が自由に形を変えることができる素材“タイプ・ユー(TYPE-U)”を使ったジャケット(5万8000円)を発売する。一部アイテムは公式オンラインストアでも扱う。
宮前デザイナーは「『エイポック』によるモノ作りは、点から線へ、線から面へと拡張し続けてきた。“点”はチームの仕事、“線”はあらゆる方向に伸びるコミュニケーション、“面”は人々の繋がりによって生まれるプラットフォーム。 新たな繋がりによって創造は無限に広がる。チームと共にさまざまな問いを立てながら、あらゆる境界を越えて、 縦横無尽に駆け回り、次の時代の衣服を探求し現実化(ABLE)していく。『エイポック』 の服作りは多くの人との共同作業で面白い。ワクワクするような出会いや発見は、希望に満ちたもの作りの始まり。未来への期待が膨らむさまざまなプロジェクトを準備している」とコメントしている。
■A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / AOYAMA
オープン日:3月13日
営業時間:12:00~19:00(新型コロナウイルス感染対策の影響で営業を短縮。通常は11:00~20:00)
住所:東京都港区南青山 5-3-10 FROM-1st