LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下のティファニー(TIFFANY & CO.)は、マーケティングとコミュニケーションのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターにルバ・アブ・ニマ(Ruba Abu-Nimah)を指名した。同氏が4日、自身のインスタグラムで就任を明かした。詳細は明かされていないが、ブランドのクリエイティブなビジョンの舵取りを担い、商品開発には関わらないとされている。
ルバ・アブ・ニマ新クリエイティブ・ディレクターは、「エル(ELLE)」や「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」、資生堂などで要職を務めたベテラン。前職は、「レブロン(REVLON)」のバイス・プレジデント兼クリエイティブディレクターだ。20年夏には、デザイナーのフィリップ・リム(Phillip Lim)と共に、レバノンの首都ベイルートで起こった大規模な爆発に対する復興支援など、商品を通して社会問題の解決に取り組むコラボプロジェクトを開始した。
業界からは、スタイリストのスザンヌ・コラー(Suzanne Koller)やアラスター・マッキム(Alastair McKimm)、サミラ・ナサー(Samira Nasr)「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」エディター、コレット(Colette)のクリエイティブ・ディレクターを務めていたサラ・アンデルマン(Sarah Andelman)などから祝福の声が寄せられた。
ティファニーは21年1月、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」などを擁するLVMHによって買収された。新体制のティファニーでは、「ルイ・ヴィトン」からアンソニー・ルドリュ(Anthony Ledru)が次期最高経営責任者(CEO)、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼CEOの次男であるアレクサンドル・アルノー(Alexandre Arnault)がプロダクトおよびコミュニケーション部門のエグゼクティブ・バイス・プレジデント、マイケル・バーク(Michael Burke)が取締役会プレジデントに、それぞれ就任した。