1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回はニューヨーク発のつらくないエクササイズ「ジャイロトニック」について。
日々、忙しく働く現代の女子たちに朗報!なんと「それ全部やりたい」が詰まったエクササイズがあるのだという。それは「ジャイロトニック」。何やらヨガ・太極拳・ダンス・水泳のいいとこ取りだという。一つ一つを習おうと思うと時間もお金もそれなりに必要だけれど、それがまとめてできるなんて。しかも、体の正しい使い方が身に付き、全身が内側から活性化、パフォーマンスも上がるという。それって一体、どういうこと?早速、体験しに行ってみた。
プロ御用達!ジャイロトニックとは?
そもそもジャイロトニックとは、元バレエダンサーのジュリウ・ホバス(Juliu Horvath)氏が考案したニューヨーク生まれのエクササイズ。ヨガ、太極拳、ダンス、水泳の流れるような柔らかい動きを木製のマシンを使いながら行い、無理に圧をかけたり力を入れたりせず、体が持つ本来のしなやかさにアプローチするというもの。呼吸と体の動きを調和させ、背骨本来の機能や関節の可動域を、曲線的・らせん的に動かしながら高めていくという。左右対称に動くと筋力のバランスを自分で整えやすくなり、無理なく体のあらゆる機能が活性化。血液やリンパが流れやすくなり、巡りのいい土台を作ることができるそうだ。日本では認知度はまだまだ低いものの、海外ではバレエダンサーやスポーツ選手などのボディーメンテナンスやテクニック向上に活用されていたり、ヨーロッパでは病気やけがのリハビリの一環として取り入れられたりしているそう。それだけ体に優しく、効果も期待できるということか。すごいぞ、ジャイロトニック。
つらくないエクササイズ
代々木公園近くの「スタジオナチュラルフロー」でプライベートレッスン。インストラクターの先生に指導していただきながら、まずは体の癖や可動域をチェック。名越の場合、左腰が縮んでいてうまく使えていないことが判明。重い荷物を持つときに、自然に左側ばかりに負荷をかけていたのだな、と自覚。そんなふうに自分の体に丁寧に向き合うと「え、こんなに使えていないの?」「こんなに余計な力がかかっていたのか!」とたくさんの発見がある。まだ知らぬ体のポテンシャルにわくわくしながら、いよいよエクササイズスタート。足に持ち手をかけて、マシンに装備された滑車の動きを使ってゆるやかにストレッチしていく。体の状態を見ながら先生が負荷設定を変えてくれるので、無理なく鍛えられるのがうれしい。「そう、ドルフィンのように流れるように〜」という先生の声。海を泳いでいるような、はたまたゆったりとダンスをしているような、不思議な運動。じんわり汗がにじんできてインナーマッスルにしっかりと効いている感覚はあるのだけれど、ぜんぜんつらくない。むしろ眠りそうなほど心地いいのだ。
筋肉の目覚め
一言で表すと、「体のスイッチ・オン!」。知らず知らずについてしまった体の癖や、すっかり使うことを忘れていた筋肉に気付き、目覚めていく感覚なのだ。人間って面白いもので、意識した瞬間から不思議と筋肉は反応するし、自分の力で調整しようとする力が働く。自己流ではなく、機械がしっかりと動きをサポートしてくれるから、これまで伸ばせていなかった部分がストレッチされ、なんとも心地良い。終わった後は、体が本来の位置で動かせている感覚があって、歩いているだけなのに「ちゃんと使えているかも!」と興奮。こうやって体がきちんと機能すれば、日々の何気ない移動もきっと立派な運動になるのだな。自分の体の機能を根本的に見直したい人、違うアプローチでダイエットの土台作りをしたい人。この春、目覚めるストレッチにチャレンジしてみてほしい。
スタジオナチュラルフロー
住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-11-12
アルシュ代々木ビル3・4階
TEL:03-3468-1921