繊維商社のヤギは、東京都や神奈川県でフィットネスクラブ「ワンサードフィットネス(ONE THIRD FITNESS)」の運営などを手掛けるワンサードレジデンス(ONE THIRD RESIDENCE)と「フィットネスミラー(FITNESS MIRROR)」事業における販売代理店契約を締結した。
ワンサードレジデンスが開発した「フィットネスミラー」はミラー型のオンライントレーニング用デバイスで、鏡に映った自分の姿をモニターしながら、鏡の中のトレーナーの指示に従ってトレーニングできるというもの。筋力トレーニング、ヨガ、ピラティス、ダンス、ボクササイズなど多くのコンテンツが収録されており、「ワンサードフィットネス」の全店舗に導入されている。仕事や家事が忙しくてジムに通えない人、コロナ禍のステイホームにおけるオンライントレーニングなどの需要に対応する。価格は、月額1万2000円(24回分割プラン)など。
ヤギのグループ会社でフィットネスブランドの販売やパーソナル健康管理アプリ開発などを手掛けるドリーム ボックス(DREAM BOX)との戦略的パートナーシップにより、「フィットネスミラー」を法人、個人に対して販売、レンタルの事業を展開するほか、新しいサービスやコンテンツの共同開発、イベントの開催も計画している。
ヤギは先の中期経営計画で“新領域への挑戦”を掲げ、積極的なM&A(合併と買収)により繊維事業だけではなく異分野へ業容を拡大してきた。その1つが、2019年に全株式を取得してグループ会社化したドリーム ボックスだ。同社は、EMS(筋電気刺激)テクノロジーを取り入れた家庭用トレーニングウエア「アクティブ(ACTIVE)」などを手掛けており、ワンサードレジデンスとの相乗効果でウエルネス、ヘルスケア事業をパワーアップさせる考えだ。