イトキンは、婦人服の新しいD2Cブランド「コンフィークチュール (COMFY COUTURE BY OFUON)」を今春から販売する。究極の着心地をテーマに掲げたニットとカットソーに特化したブランドで、新常態の働き方や生活に対応する。3月11日にネット通販(EC)サイトを開設するのと同時に、百貨店やファッションビルで展開する「オフオン(OFUON)」の26店舗でも取り扱いを始める。
女性の新しい働き方に対応するため、オフィスワークでもリモートワークでも着まわしがきくブランドして企画した。ジャケット、コートからワンピース、カットソー、スカート、パンツといった幅広いアイテムは全て伸縮性に優れたニットのため、着心地がよく、余計なストレスがかからない。カジュアルすぎない品のあるデザインのため、オンライン会議でも見栄えがする。もともとニット製品に強みを持つ同社が、社内デザイナーおよび50数人の社内パタンナーの背景を生かして開発した。
デザイナーの金礪亜貴(かねと・あき)さんは「今の働く女性が求めるきれい目でエレガントな雰囲気を大切にした。着心地やきれい目であることを表現するために、特に素材にこだわった。特にシームレスのニットは自信作だ」と話す。
中心価格帯はカットソー4900〜6900円、ブラウス・ニット5900〜7900円、スカート・パンツ6900〜8900円、ワンピース8900〜1万1900円、ジャケット9900〜1万2900円。同社の百貨店ブランドに比べて買いやすい価格設定にした。ECに軸足を置いたブランドながら、既存の売り場を消費者との接点として最大限に活用する。
同社のD2Cブランドとしては昨年秋にスタートしたリメイクブランド「リマイン(RE:MINE)」に続くプロジェクトになる。三宅英木副社長は「『コンフィークチュール』はイトキンを再びマーケットの真ん中に持っていく旗印に位置付けている。モノ作りの会社として、単に良いもの作るという姿勢から、マーケットニーズの一歩先を創造する企業へと変わる」と説明する。中期的に売上高20億〜30億円(小売りベース)の規模を計画する。