「WWDジャパン」では現在、ファッション業界の販売員の方を主対象にした、働き方についてのアンケートを実施しています。コロナ禍以前から、ファッション業界では店頭の販売員のなり手不足が大きな問題になっていました。長い労働時間や給与・福利厚生面、そもそもの商業施設の数の増加などを背景に、他業界との人材獲得競争は激化しており、今後人口が減少していく中で、この問題はより深刻化していくと言われていました。
コロナ禍によって、ライブコマースなどの新しい売り方が広がったことで、販売員に求められる役割はコロナ禍以前とはかなり変わってきています。そうした変化はコロナ禍が収束したら元に戻るというものではなく、今後も定着していく可能性が高いと言われています。また、職種や企業によって状況は全く異なるため一概に語ることはできませんが、コロナ禍で社会生活に一旦ストップがかかったことで、それまでの生活を振り返り、あるべき働き方について思いを馳せた人も業界内外に多いのではないでしょうか。
コロナ禍というこのタイミングが、長らく業界で課題とされてきた販売員の働き方や労働環境について、業界として議論を深めていく機会になれば。そんな考えで、冒頭の通り「WWDジャパン」では現在、販売員の方の働き方についてのアンケートを実施しています。主対象は販売員の方ですが、それ以外の職種の方も業界の活性化のために是非ご意見をお寄せください。
「WWDジャパン」のメールマガジンで3月8日にアンケートの告知をしたところ、開始からの3日間で既に700通近い回答をいただいており、業界としてこの問題への関心の高さを改めて感じています。3月14日が締め切りですので、まだご回答いただいていない方は是非ご参加お願いします。ご回答いただいた内容は、3月22日号以降の「WWDジャパン」本紙や、ウェブ記事などに反映していく予定です。どうぞ宜しくお願いします。