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大量閉店のニュースで不安が募る販売員の皆様へ エディターズレター(2021年3月12日配信分)

※この記事は2021年03月12日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

大量閉店のニュースで不安が募る販売員の皆様へ

 大手アパレルを中心にリアル店舗の大量閉店などの業界動向を伝え続け、それと同時にインフルエンサーやユーチューバーなどコミュニケーターの台頭にも迫り続けるのは、業界のニュースを提供する私たちの使命だと思っています。

 ただ同時に最近は、「それを続けるだけに留まるのは、リアル店舗で働く大勢のショップスタッフの皆さんを、ただただ不安にさせているだけなのでは?」と思うようになってきました。新型コロナウイルスの蔓延による店舗の休業や時短営業が続く今は、その思いをさらに強めています。この不安を解消するため、私たちにできることはなんでしょうか?リアル店舗の大量閉店同様、取材し、発信し続けているけれど、ショップスタッフの皆さんには届いていないかもしれない「今だからこそのリアル店舗の価値」や「OMOにおけるリアル店舗の役割」「明日から実践できるし心掛けたい、SNSやライブコマースとの向き合い方」を、これまでとは違うフォーマットで、直接届けることなのでは?と思うようになりました。

 そんなことを考えていた昨年、2組のステキな方々に出会いました。店舗調査を通して顧客満足と従業員満足をアップするためのデータとアドバイスをフィードバックするSEEPと、「心に火を灯す」をモットーにトーチングを手掛けるトーチリレーです。私たちはブランド、企業、日本、アジア、そして世界という視点に立った取材を心掛けています。店舗というミクロな視点に立つことは、正直そんなに多くありません。一方SEEPの視点は、常に現場です。タッグを組めば、お互いが補完し合える良きパートナーになれるのでは?と考えました。

 そして私たちは、先駆的企業の成功体験や、ゲームチェンジャーのマインドセットなど、業界の皆さんと一緒に目指したい、言わば“理想論”を発信しています。ゆえに実際の現場では、「言われてもねぇ……」や「わかってるよ!でも……」と思わずにはいられない方が多いだろうことも理解しています。そんな方にトーチリレーが寄り添ってくれたら、そう考えました。下のリンクにある通り、トーチリレーの神保さんは、理想に向かう第一歩の進め方、時には理想の見つけ方まで教えてくれます。ファーストリテイリングの上席執行役員という経歴もお持ちですから、ファッション&ビューティ業界で働く私たちの悩みを“自分ごと化”して、共に寄り添ってくれるのです。

 そう思い、昨秋以降ミーティングを何度も、本当に何度も重ねて企画・立案したのが、こちらのセミナーです。秋まで続くセミナーのコンテンツは、SEEPが現場の悩みを机上にぶちまけ、「WWDジャパン」が悩みを克服した先行企業の事例を紹介、するとSEEPは「現場のスタッフは同僚と一緒に、こんなところでつまづいたり、立ち止まっちゃうかもしれません」とフィードバックをくれて、私たちはさらに「先行企業の店舗は、同僚や本部と、こんな風に目標を共有しています」と事例を紹介。するとトーチリレーが、個人のマインドセットの変え方や組織の改革に向けた第一歩に関してアドバイス。こんな打ち合わせを重ねてきました。

※「リア充!ミライのカレッジ」6カ月受講・選択受講は催行人数に満たない為、開催を中止させていただくことになりました。

 SEEPが現場の悩みを可視化し、私たちが取材で得た悩みの解決法の一例を紹介。トーチリレーが、心構えを伝授する。そんな座組みが、業界の発展に少しでも貢献できればと心から願っています。私たちに、最新のニュースをメディアの中で提供する以外の方法で、皆さんを応援する機会をいただければ!そう思っているのです。

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