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「ザラ」親会社、21年1月期は28%減収 欧州のロックダウンが打撃に

 「ザラ(ZARA)」を擁するインディテックス(INDITEX)の2021年1月期決算は、売上高が前期比27.8%減の204億200万ユーロ(約2兆6318億円)、営業利益が同68.4%減の15億700万ユーロ(約1944億円)、純利益が同69.6%減の11億600万ユーロ(約1426億円)だった。

 同社はスペインを含むヨーロッパが売り上げの63.3%を占めており、長期にわたるロックダウンが大きな打撃となった。20年2月は前年同期比8%増だったものの、3月は同50%減、4月は72%減、5月は51%減と大きく落ち込んだ。なお、同社の第1四半期(2〜4月期)は4億900万ユーロ(約527億円)の赤字だった。

 ブランド別では「ザラ ホーム」を含む「ザラ」が同27.7%減の141億2900万ユーロ(約1兆8226億円)、「ベルシュカ」が同25.6%減の17億7200万ユーロ(約2285億円)、「プル&ベアー」が同27.6%減の14億2500万ユーロ(約1838億円)だった。

 同社は店舗の統廃合により効率化を推進している。店舗数は前期末から640店減少し、6829店。売り場面積は同5%減だった。21年1月31日の時点でも店舗の30%がロックダウンで休業しており、52%が営業時間を短縮していた。

 一方、コロナ下でオンライン売上高は大きく伸長。導入を進めてきた在庫統合管理システムも奏功し、現地通貨ベースで前期比77%増の66億ユーロ(約8514億円)だった。

 21年2月も平均して店舗の21%が休業し、売上高は前年同期比15%減。3月8日の時点でも15%が一時休業しているが、7日までの売上高は同4%減だった。「店舗が再開された9月と10月は、制限があったにもかかわらず、売り上げは前年と同じレベルに戻っていた」とパブロ・イスラ(Pablo Isla)=エグゼクティブ・チェアマン。「在庫統合管理システムは、店舗が再開した際にさらに強さを発揮するだろう」。4月12日までには全店が再開する予定だ。

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