世界的クリエイターの吉岡徳仁は、オンラインで開催中の「六本木アートナイト スピンオフ・プロジェクト(以下、六本木アートナイト)」のために、東京・六本木の国立新美術館正面入り口に展示している作品「ガラスの茶室―光庵(以下、光庵)」をコバルトブルーにライトアップした映像を公開した。吉岡は、ライトアップを通して、新型コロナウイルスと戦う医療従事者への感謝を込めた光のメッセージを発信。映像内で彼は、感謝の気持ちをはじめ、この作品にまつわる思いを語っている。
「光庵」のプロジェクトの構想は2002年。光そのもので建築が作れないかという発想から作られた。吉岡は、「光で日本の茶室文化や自然観を表現したかった。大きなプリズムに太陽の光が入り、虹のように見える瞬間がある。虹は生花を表現している。見るたびに新しい発見がある、時間そのものを作品にするのが大切だ」と語っている。ライトアップは「六本木アートナイト」のウェブサイトのみで見ることができる。