「グッチ(GUCCI)」は4月15日、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターによる最新コレクションを、短編動画を通して発表する。創業100周年を迎える同ブランドの2021年初めてのコレクション発表で、オペラやクラシックなどで歌われる旋律的な独唱曲を指す“アリア(Aria)”と題した。
ミケーレ=クリエイティブ・ディレクターは20年5月に、“ノーツ・フロム・ザ・サイレンス(Notes from the Silence)”と題した自身のダイアリーを公開。コレクションの発表を年に2回まで絞り込み、ファッションカレンダー外で発表する姿勢を表明した。ファッションショーやコレクションの呼称についても、既成概念にとらわれない考えを示し、音楽と関わりを持つ名称を使用するという。7月には、通常クルーズコレクションと呼ばれる、男女合同コレクション“エピローグ・コレクション”をデジタルで発表した。12時間にわたるストリーミング配信を行い、制作スタッフを映し出してコレクションを発信するまでのプロセスをオープンに披露した。
11月には映画監督のガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)と共同で制作した7つの短編映画、“終わることのない序曲(OVERTURE of Something that Never Ended)”を通してコレクションを発表した。全作品を7日間にかけて、デジタルファッションショーと映画祭を融合した「グッチフェスト(GucciFest)」で上映した。撮影はローマで行われ、俳優兼アーティストのシルヴィア・カルデローニ(Silvia Calderoni)が主役を務めた。ほかにもビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)やハリー・スタイルズ(Harry Styles)などが出演した。