フードが付いたパーカ(フーディー)のバリエーションが拡大しています。これまではスエットトップスの定番でしたが、最近ではワンピースやジャケットもフード付きに。進化したパーカは、きれいめのスタイルにもリラックスしたスタイルにも使える優秀アイテム。小雨しのぎや風除けはもちろん、力まずこなれたスタイリングに仕上げてくれるオールマイティーな相棒です。
おしゃれ面でのメリットは、高い位置にボリュームが生まれることで視線が上がり、小顔効果が期待できるところ。3月19日発売の「ユニクロ(UNIQLO)」の「+J」は、シルクブレンドのオーバーサイズのパーカを披露しました。共生地のフレアスカートと合わせ、パーカでも上品かつシックに見える新スタイリングを提案しています。今回は、進化するパーカ服を集めてみました。
ヘルシーコーデを狙うならニットトップスやシャツ
「パーカ=スエット」の印象が強いですが、近年はフード付きのニットやシャツも増えています。素材が変わることで、スエット特有のストリート感が薄まり、ひと味違ったパーカルックに仕上げられます。「ババコ(BABACO)」はニットのプルオーバーにフードをプラス。レギンス風のパンツとそろえて、セットアップにまとめました。ショッキングピンクとホワイトのタイダイが気分を弾ませてくれます。
フードアイテムは、シャツにまで広がってきました。2枚目の「ズッカ(ZUCCA)」は、ミリタリー風のカーキ色のシャツにフードをあしらい、“シャツパーカ”のような着映えに。体のラインを強調しないゆったりとしたシルエットなので、裾をウエストアウトしてアウターのようにまとえば、リラックスした雰囲気に。ドローコードでフードを絞って顔周りにシャーリングを施すスタイリングは、小雨時などに活用できそうです。
ワンピースに楽しさをプラス アウトドア気分とフェミニンを足し算
フードの新たな提案がワンピース。軽やかでヘルシーな印象を添えるディテールとして効果的です。「ノントーキョー(NON TOKYO)」のワンピースは、フードのおかげで“フェミニン×ストリート”のハイブリッド服に様変わり。背中側はプリーツがたっぷり施された異素材のドッキング。フェミニンな後ろ姿との“ずれ感”が遊び心を演出しています。
2枚目の写真「ヴァシュモン(VACHEMENT)」も仕掛けがいっぱい。ライトアウターのように見えますが、実はプルオーバー。しかもポンチョ風に着脱できるワンピース仕様です。裾広がりのシルエットは夏も涼やかに過ごせそう。足元もスポーツサンダルで合わせて、軽快にまとめるコーデは今の気分になじみます。
オールマイティーといえば、軽やかなライトアウター
ライトアウターは、シーズンを超えて着回しできる通年ウエア。フードが加われば天候や気温への備えも効き、さらにオールマイティーに着回せます。「シュープ(SHOOP)」のライトアウターは、蚊帳(かや)のようなオーガンジー素材のフード付き。ウィズコロナ時代の“プロテクション”のムードが漂う、フェイスシールドのようなカバーもポイントです。
2枚目の「ジードット(G.)」は、ユニセックスなライトアウター。夏は天候の変化が激しく小雨も珍しくないので、フード付きのライトアウターは心強い存在です。同色のキャップをあわせてトータル感をアップ。顔周りに目を惹くディテールを加えると、立体感が生まれバランスが整います。
ニットやシャツ、ワンピースなど、フードの豊富なバリエーションでコーディネートもさらに多彩に。小顔効果を狙ったり、無造作に遊ばせてリラックスした雰囲気を漂わせたりと、カジュアルの枠を超えたスタイリングの引き出しを増やしてみてください。