アイヴァンは、眼鏡ブランド「アイヴァン(EYEVAN)」の旗艦店「アイヴァン 東京ギャラリー」を3月19日、青山・骨董通りにオープンする。
設計デザイン事務所のトリップスター(TRIPSTER)がデザイン監修した店舗は細長く、窓のない長屋のような空間。床はコンクリートの洗い出し仕上げ、アーチを描く木製の天井、銅や真ちゅうを使用したショーケースなどは工房を思わせる。
注目したいのは空間デザインだけでなく、クリエイターと協業して作り上げる、さまざまなカルチャーを融合した店舗演出だ。入店してすぐの壁に沿ったギャラリーのようなショーケースには、スタイリストの宇佐美陽平のディレクションによる“ジャズ”をテーマとした服とのコーディネートが並ぶ。中には、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」が“ジャズ”をテーマにした2017年春夏コレクションの作品も。デザイン事務所のナイジェルグラフが手掛けたジャズピアニストのビル・エヴァンス(Bill Evans)と歌手のアレサ・フランクリン(Aretha Franklin)のポートレートのイラスト入りバッグも用意した。今後、半年に1回の割合でテーマを変えた店舗演出を行い、眼鏡を軸とする新しいファッションメッセージを発信していく予定だ。
“着る眼鏡”をコンセプトとして1972年にスタートした「アイヴァン」は、クラシックなデザインとメード・イン・ジャパンの高い品質が特徴だ。「アイヴァン 東京ギャラリー」では、「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)」のデザイナー、宮下貴裕と協業した眼鏡の新ブランド「タカヒロミヤシタザレフトアイ.(TAKAHIROMIYASHITATheLeftEye.)」も販売する。
アイヴァンは「アイヴァン」から発展した「アイヴァン 7285」、「アイヴォル(EYEVOL)」のほか、同社が運営するニューヨークの眼鏡ブランド「モスコット(MOSCOT)」の路面店を含めると骨董通りに4店舗を構える。このほか、骨董通りは「フォーナインズ(999.9)」、「ディータ(DITA)」、オプティカルテーラー クレイドル(OPTICAL TAILOR CRADLE)など複数の眼鏡店が軒を連ねる“眼鏡通り”になっている。