日本皮革デザイン促進委員会による皮革産業活性化プロジェクト「創悦」は3月12日、神楽坂のフレンチレストラン「ラリアンス(L’ALLIANCE)」でインスタレーションショーと展示会を開催した。
このプロジェクトは2015年に発足したが、皮革に関する日本の伝統技術と美的感覚を世界へアピールすべくパリやフィレンツェ、上海、バンコクなどでもPR活動を行っている。このプロジェクトを主に担当しているのがハンドバッグメーカーのクイーポだ。使われている素材は植物性タンニンでなめされた牛革や豚革が主だ。モチーフには葛飾北斎や円山応挙の絵などが使われている。アイテムはバッグやウエアの他に、羽子板やオセロ、将棋などのボードゲームをオールレザーで作ったシリーズも登場している。価格は、長財布2万円、コインケース6500円、トートバッグ4万2000円、革バッジ付きTシャツ5800円など。
実際に販売もされているが、従来のクイーポ(KUIPO)の公式サイトに加えて、卸売りも新規に行う。また法人向けオンライン展示会システム「ジョア(JOOR)」を活用して、国内外の店舗への販売も始めた。すでにキプロスのセレクトショップから問い合わせがあったという。さらに空港のイベント他、各主力店舗でのフェア、美術館コラボなども予定しているという。現在クイーポの主力ブランドは「ゲンテン(GENTEN)」だが、これに次ぐ漢字由来ブランドの「創悦」をじっくり育てていきたいと同社。