2021-22年秋冬シーズンのパリ・ファッション・ウイーク)が3月1〜10日にオンライン上で開かれた。新型コロナウイルス感染症の長引くパンデミックで、来場者を入れたファッションショーは一切なく、93ブランドがそれぞれの世界観を表した映像を通して新作コレクションを発表した。パリの街に業界関係者やファッショニスタの賑わいはなかったが、ストリートのファッションスナップをお届け。肌寒さもおしゃれに吹き飛ばすパリの人々に注目だ。
アウターはパファーダウンが継続的な人気を集める中、レザージャケットを中心にクールなスタイルが目立つ。ブレザーや襟付きコートで上半身をフォーマルに着た人の多くは、足元をスニーカーでカジュアルに外してスタイリング。しかし近年のストリートウエアの人気と比較すると、足元もヒールや先の細いブーツでそろえたクラシカルな着こなしが多く見られた。デザイナーによるマスクをした人は少数で、機能性を重視した医療用マスクが主流だった。カラーは全体的にブラウンやカーキ系など落ち着いた色味が多いが、差し色で1番人気なのはイエローだ。スカートをレイヤーする人もいたが、メンズもウィメンズもパンツスタイルで過ごしている。バッグやミニバッグから「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のサイドバッグ、ファー素材のものなどバリエーションが豊かだった。