「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」の“小さなデパート” である「Dear Friend, Department」が3月24日、伊勢丹新宿本店 本館 6階催物場でスタートした。この取り組みは2018年3月に開催されたのに続く第2弾で、前回より会場を拡大。「衣食住遊知」をテーマに、ファッションから食まで、日々の暮らしを彩る約30カテゴリーのコラボレーションアイテムをはじめ、限定、先行アイテムなどをそろえる。一部の商品は三越伊勢丹オンラインストアでも販売するほか、三越伊勢丹定期宅配サービスの「イセタンドア」などでも取り扱いする。
24日の内覧会で「ミナ ペルホネン」のデザイナーである皆川明は、「このデパートのコンセプトは、“大切な人を思う気持ち”。2年間、職人らとコツコツと積み上げてきたモノ作りを紹介する場だ。コロナ禍で暮らしが喜びの場であることを考えさせられた。作り手の喜びとそれを使う人の喜びを融合させることができれば」と述べている。
会場は、バッグ、ウエア、アート&クラフツ、ファブリック、ホーム、キッチン、フードのコーナーで構成され、「ミナ ペルホネン」のファッションアイテムはもちろんのこと、「ポーター(PORTER)」「ムーンスター(MOON STAR)」「ジノリ1735 (GINORI 1735)」「ストウブ(STAUB)」「ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERME PARIS)」など衣食住にまつわる幅広いブランドとコラボしたアイテムを販売。今回は、新たに「スープストックトーキョー(SOUP STOK TOKYO)」とコラボし、皆川が監修したスープを味わえるイート・インコーナーが登場した。そこでは、皆川デザインのスープカップや冷凍スープのセットも販売。アート&クラフツのコーナーでは、陶芸家の安藤雅信の器に皆川が一つ一つ絵付したものを展示販売する。
皆川は、「イベントが開幕するにあたり、2年間の取り組みが終わると思うと感慨深い。ただ、これらのアイテムが使う人の喜びになればうれしい。“売る” “買う”というのは、瞬間でしかないが、その背後には、作る時間、そして、使う時間がある。だから、単なる消費ではなく、愛用してもらうことで、社会や人々の暮らしがより豊かで喜びに満ちたものになれば」とコメント。今後のモノ作りのコラボレーションに関しては、「暮らしを軸に、これからもコラボレーションを続けていくつもりだ」と語った。