ファッション

「久留米絣」を使用したビームスの「カスリ」を際立たせるサステナブル素材「エコペット」の魅力とは?

 ビームスのハウスブランド「カスリ(CATHRI)」の2021年春物は、帝人フロンティアのリサイクルポリエステル繊維「エコペット(ECOPET)」を使用したアイテムに注目だ。藍染めの美しいドレッシーなワンピースのほか、コレクション全体の約30%に「エコペット」が織り込まれている。

 同ブランドを立ち上げた佐藤幸子「ビームス プラネッツ(BEAMS PLANETS)」「カスリ」ディレクターは、「エコペット」の魅力をこう説明する。

 「私が担当しているハワイ州観光局とのプロジェクトで、4月に発売するアロハシャツの生地として環境に優しいリサイクル素材を探していた中で『エコペット』に出合った。サステナブルなだけでなく、ハワイのアーティストが環境をテーマに描いたカラフルなイラストを生地上で鮮明に再現できる機能性にも優れている。さらにシルクのように上質な光沢感が『カスリ』にぴったりだと感じた」。「エコペット」を使用したワンピースの価格は5万3900円(税込み)。

 「エコペット」は製造工程で発生したポリエステルくずや、回収された使用済みポリエステル製品、ペットボトル等から、マテリアルリサイクル技術もしくはケミカルリサイクル技術により再生されたリサイクルポリエステル繊維、原綿およびそれを使用した生地、製品のブランド。1995年に誕生し、今年25周年を迎えた。エコロジーの循環型システムとして、現在まで累計約50万tを生産しており、ペットボトルに換算すると約250億本、Tシャツ約25億枚に相当する。帝人フロンティアは環境戦略「シンク エコ(THINK ECO)」を策定し、サステナブルな事業活動を強化中だ。

 帝人フロンティアの中野茂・衣料営業企画部第一課ディレクターは、「日本の産地に根付く伝統のモノ作りをリスペクトする『カスリ』のコンセプトやサステナブルなモノ作りに賛同し、提案した素材が『エコペット』だ。当社は、『エコペット』の誕生とともに25年前からサステナビリティを推進している。『カスリ』はビームスらしい未来を感じるブランドだ。今後も、企画やコンセプトに合わせた素材開発で協業したい」と話した。

 「カスリ」は、江戸時代から歴史を刻む国の重要無形文化財である福岡県の綿織物「久留米絣(くるめがすり)」を使用。エイジレスなリラクシングウエアで、2020年3月にデビューした。伝統工芸と今の時代性を表したファッションがクロスオーバーしたデザインで、サステナブルなモノ作りを重要視している。

 「カスリ」はポップアップストアを4月14日から25日まで、東京・新宿のビームス ジャパン1Fにオープンする。

■「カスリ」ポップアップストア
日程:4月14~25日 11:00~20:00
場所:ビームスジャパン1F(東京都新宿区新宿3 -32- 6)

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ビームス カスタマーサービスデスク
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