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私の「推し活」、今日はエヴァについて語らせてください エディターズレター(2021年3月31日配信分)

※この記事は2021年03月31日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

私の「推し活」、今日はエヴァについて語らせてください

 このお手紙を書くと長くなりそうだし、結局「で、何?」と聞かれてしまいそうなので躊躇していましたが、1度だけ、思い切って書いてみようと思います。

 「新世紀 エヴァンゲリオン」の話です。

 先日、「アンダーカバー」のランウエイ(「アンダーカバー」のリアルショーでサプライズ 東コレにまさかの“使徒襲来”)で零号機や初号機のダウン、碇シンジやアスカ・ラングレーのプラグスーツ風ブルゾン、ラミエルやサハクィエルなどの「使徒」を描いたカーディガンが出てきた時は、あまりにムネアツで、終始スマホで撮影を続けてしまいました。本当なら近くにいるファッション誌の編集長の皆さんと「エヴァですね!あ、サキエル!!アニメ版ですかね?」とかキャッキャしたかったのですが、「そんな編集長は、自分くらいなのか?」とためらってしまいました。

 下のリンクにある通り、「エヴァ」コラボは今、百花繚乱です。そこで今日は、その魅力を、皆々様に語ってみたい!!そう思っています。

 「ロボットアニメでしょ?」と思っている方には、「いえ、ロボットが出てくるヒューマンドラマです」と反論したいと思います。マジンガーZよりは、ガンダムに近い。そしてガンダムが思想の対立により他者と戦っているとしたら、「エヴァ」の登場人物は自己と対話し続け(大抵、みんなこじれ)ているので、「あ、私にもこんな経験、あるかも」と共感できる人は多いと思うのです。登場する「使徒」は、私たち人類の「もう一つの可能性」。つまり(あんな姿形ですが)人間らしくもあり、たびたび展開する「ATフィールド」は「心のバリア」が物理的な力さえ帯びたもの。つまり私たちだって、目の前の人に心を開いていないときは「ATフィールド」を展開していると言えるのです。「使徒」は、さまざまな形で攻撃してきます。(アニメでは)第5使徒の「ラミエル」は、高エネルギーを一点照射。第10使徒の「サハクィエル」は、重力も生かして体当たり攻撃。第11使徒の「イロウル」は、内部に侵食して急速増殖。どうです?人が人に向けたコミュニケーション、特に想いを持つ人が、相入れない人に向き合い、わかり合おうとするまでの紆余曲折に似ていませんか?それを人類と、「人類のもう一つの可能性」である「使徒」が行なっているのです。そんな様子を描く「エヴァ」はもはや、私たちの、日々のコミュニケーションそのものであると言いたいのです!

 皆さん、大丈夫ですか?ついてきてくれていますか(笑)?以上が私の「エヴァ論」(断腸の思いでごくごく短くまとめたVer.)であります。ロボットアニメだと思い込んでいた方にとって、ちょっとでも興味を持つきっかけになってくれれば幸いです。

 と、ここまで勝手に「推し活」を繰り広げ、「ここまでの熱量を持てる」「こんな熱量を与えられる」ってステキだなぁ、と改めて感じました。話を強引にファッションやビューティに戻しますが、こんな熱量、みんなに与えていきたいですよね。余談ですが映画公開からしばらく、SNSでは最新作のネタバレにつながる投稿がほとんど上がらず、私を含めて多くのファンは「エヴァファンは、なんて他人想いなんだ!」と感動しました。はい、エヴァンジェリスト(伝道師)はもはや、大抵のことを勝手にポジティブに解釈して、受け入れ、ますますファンになってしまうのです。こんなファンがいるブランド、強いですよ(笑)。大抵のコトじゃキライになりませんから。私たちは、最新作の度重なる公開延期も「頑張っているんだろうなぁ」と受け入れ、先日のNHK「プロフェッショナル」で「やっぱり!!」と感動の涙を流したのです。

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