ファッション

サボテンから作るレザースニーカー“ブラッドリー カクタス”が発売

 アメリカ・ロサンゼルス発のスニーカーブランド「クレイ(CLAE)」は、アイコンモデルにサボテン由来のカクタスレザーを用いた新作“ブラッドリー カクタス”を全国の取扱店や公式オンラインストアなどで発売した。

 カクタスレザーは、メキシコのスタートアップ企業、デザート(DESSERTO®︎)が開発したサステナブルな新素材だ。雨水とミネラルのみで自生するサボテンの葉を、数日間天日干しして、化学薬品を一切使用しない特殊加工を施した合皮は、しなやかで、通気性や耐久性に優れている。2020年には、持続可能な製品やアイデアを表彰するドイツ・ベルリンの「グリーンプロダクトアワード」を受賞。「持続可能な素材のなかでも最も高品質」という評価を受けたことで、世界的に注目を集めている。

 新作“ブラッドリー カクタス”には、アッパーにカクタスレザーを採用。アウトソールには100%天然ゴム、インソールやライニングにはコットンキャンバス、シューレースにはプラスチック廃棄物からリサイクルしたナイロン素材を用いるなど、さまざまなパーツをサステナブルな素材でアップデートしている。さらに、パッケージのシューズケースにも、リサイクル段ボールを使用。カラーラインアップは、ブラック、グリーン、ホワイト×ネイビーの全3色で、ウィメンズ&メンズサイズを取り揃える。価格は1万9000円。

 また4月1日から、ポップアップイベントをエストネーション 六本木ヒルズ店で開催する。期間中は、“ブラッドリー カクタス”のほか、サステナブルな素材も使用したメンズスニーカーをバリエーション豊富に販売する。

 「クレイ」は2001年に創業したスニーカーブランド。“アフタースケートで履くレザーシューズ”をコンセプトにしたコレクションは、国際的な認証を得たタンナーが製造するフルグレインレザーや、海洋プラスチックゴミをアップサイクルしたテキスタイルなどを使用している。環境に配慮しながら、快適さとミニマルなデザイン性を兼ね備え、現在、世界50カ国に販路を持つ。

村上杏理:1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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