ミレニアルズやZ世代と呼ばれる若者たちは今何を考え、ファッションやビューティと向き合い、どんな未来を描いているのだろうか。U30の若者たちにフォーカスした連載「ユース イン フォーカス(Youth in focus)」では、業界に新たな価値観を持ち込み、変化を起こそうと挑戦する若者たちを紹介する。連載の3回目は、アートとしての新たな写真表現に挑戦する“現代写真家”三澤亮介にフォーカスする。
三澤は1992年生まれ。立教大学の映像身体学科を卒業後、広告代理店に入社した。当時の上司に企画会議で「なんで同世代の面白い子をもっと知らないの?」と怒られたことをきっかけにカルチャー誌を読み漁り、同世代とつながるために写真を撮り始めたことが大きな転機となった。
すぐに写真の面白さに目覚め、フォトグラファーへ転身。しかし三澤は、「好きなことをして生きているはずなのに、なぜか不自由」と違和感を抱き、頭の中にあるイメージや感情の純度を落とさずにアウトプットする新たな表現方法を探り始めた。昨年はアーティストとして「フィラ(FILA)」とコラボし、“東京の光”をテーマに写真をプリントしたアパレルアイテムを発売した。従来の写実的な写真に逆行した“新ピクトリアリズム”という独自のアプローチで、写真史文脈の更新に挑戦する。
次回の展示詳細は下記の通り。
会期:5月31日~6月30日
場所:京都 藤井大丸エントランスアート 1階正面玄関、6階展示スペース
住所: 京都市下京区寺町通四条下ル貞安前之町605番地
入場料:無料